午前から雨がふっているので家の周辺は静かな日曜日になっている。

 

気候が良くなる季節の山の休日は、自然に触れようと多くの観光客が訪れる。

 

人間が自然に触れようとする行動からいつも思うことは、緑豊かな自然環境を癒しとして山に訪れるのに、自然環境問題への関心が薄かったり、人間以外の生きものを受け入れていなかったりするのはなぜだろう?と。目に映る人間にとってよいと感じるものだけを見たいのだろうか?まぁ、こういうことをひとりで考えていてもわかることではないなと思う(苦笑)。

 

ところで、仲間や家族、友だちの死を悲しむのは人間だけだと思っていないだろうか?

 

仲間や家族、友だちの死を悲しむのは、人間以外の生きものたちも悲しむ。

 

仲間や家族の死を悼むさまざまな種の姿が確認されている。

 

人間以外の生きものたちが感情を持ち備えていることがわかっており、その感情について関心を持つ人間が増え、生きものの感情の調査や観察、実験など多く行われている。

 

こちらの記事、「Photo reveals kangaroo mourning death of female mate after car hit her」に妊娠中の仲間の死を悼むオスのカンガルーの姿がある。

 

写真には、男性(カンガルーの♂)が道路脇で死んでいる仲間の体を撫ぜている悲痛な姿が写しだされている。

・記事の翻訳にカンガルーの♂を示す言葉が「男性」とあったので、そのまま男性と書くことにした。

 

男性は仲間の死を大変悲しんでいる表情をしている。悲しむカンガルーの目はわたしたちが悲しむときに見せるその目と非常によく似ている。

 

そして、死んだ仲間の体に触れる手や身体、耳などからも、死んでしまった仲間の死に胸を痛めているのがわかる。

 

死を悲しむ男性の姿は、わたしたちが死を悲しむその姿そのものだと思った。

 

仲間の死を悼むカンガルーの姿を撮影したリクソンさんは、「カンガルーが痛みと思いやりを感じる能力を示すために、仲間を悼んでいる男性の写真を共有したい」と述べている。

 

オーストラリアでは2019年末から2020年に大規模森林火災が起きた。WWFの報告では30億もの生きものたちが犠牲になったり、生息地を追われたりしたということだ。

 

野生動物たちは森林火災の他に、車との接触や干ばつなどでも苦しむ。

 

Humane Society Internationalによると、オーストラリアでは大規模森林火災が起きた後、野生動物をいつでも救護できるように体制を整える準備が進められているという。

 

★Humane Society International HP

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人材の育成やフィールド病院など野生動物を救護するために投資し、野生動物が救護を必要とする時の準備をしているそうだ。

 

犠牲者を出したくない、増やしたくない、助けたいという思いはこうして形になっていくのだと思った。

 

身体的、精神的に苦痛を感じる者たちのその苦痛を理解し、苦痛を無くしていこうという活動は本当にすばらしい。

 

わたしたち人間だけが特別なのではなく、人間以外の生きものたちも彼らなりの方法でさまざまなことを感じたり、考えたりしている。

 

だた、わたしたちがそれを見ようとしていなので見えない。

 

しかし、少しでも彼らの感情や感覚に関心を持つことができれば、いつでも彼らの声は聞こえ、彼らの意思が見えてくる。

 

わたしたちが同種の悲しむ姿や苦しむ姿などを見るように、他の種の個々の姿を見てみると、彼らの生きる世界はわたしたちと非常によく似ていることがわかると思う。

 

種の溝が埋まり、わたしたち人間が他の者たちに苦痛を与えず、ここに生きる仲間として彼らを理解し受け入れることができるといいなと思う。そして、彼らに配慮し、苦痛が少なくなればいいなと思う。

 

雨に濡れない場所で犬の春ちゃん(♂10歳)と鹿ののぞみちゃん(♀推定3歳)が近くで休んでいた。

お互い顔を向ける感じになっていたので、少しおどろいた。

いつの間にこんなにも仲良くなったのだとうかと思った。

 

種が異なっていても、こうして友好的に関係を築いていける犬や鹿たちには感心するし、尊敬する。

 

犬鹿たちを見習ってすごしたい。

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