奈良公園の鹿についてSNSで見た投稿を思い出し調べてみた。

 

投稿には両頬辺りが腫れている鹿の写真があった。

 

顔の形が違う鹿を見た方が鹿愛護会に聞いたところ、顔の形が違うのは「栄養不足が原因で心臓の動きが低下し、毛細血管中の血液が正常に心臓に戻れなくなり、毛細血管の圧力が上昇して、血管中の水分が外に溜まっている」と説明を受けたそうだ。

 

人間の場合も浮腫の原因として栄養素の不足があり、心臓機能の低下を招いたり、肝臓や腎臓機能の低下、他に原因があったりする。

 

栄養素の不足というのは、健康を維持する食べ物が足りていないことを意味する。

 

そして、栄養不足で体調を壊している鹿の存在を鹿愛護会は知っているが、体調が悪い鹿を保護し治療したり、食糧を提供したりすることなく放置しているということだろうか?


鹿の栄養不足 顔の腫れを検索してみてヒットしなかったが、他の原因で鹿の顔が腫れるのを知ることができた。

 

歯の病気や口腔の内層への外傷、または動脈のワーム、細菌が原因で顎や頬が腫れるそうだ。

 

ワームは鹿の動脈に生息するそうで、首の動脈(主に頸動脈)を塞ぐことによって頭への血流を妨げるそうだ。歯の喪失や骨折、または顎骨の損傷だけでなく、草を食べたときに口の内側に傷を引き起こす可能性があるようだ。

 

とてもおどろいたのが口の中を何かで傷つき皮膚が切れてしまった場合、その切り傷に口に入れた食物が入りこみ皮膚の間にどんどん溜まっていくのだという(感染症も引き起こす)。

 

Deer with swollen chin and cheeks, rugged chin」にその写真があるが、見るにきつい写真だ。亡くなった鹿の頭部に皮膚の間に蓄積した物の写真がある。

 

野生動物たちは常に健康にダメージを与える外的損傷や細菌の感染症、虫、ウィルスなどにさらされている。

 

食料不足で体内機能に異常をきたすと細菌なのどの影響をさらに受けやすく、体調がさらに大きく崩れる。

 

奈良公園の鹿たちの長年続く状況や現在の鹿たちの様子などを見ていると鹿たちが抱える苦痛は非常に大きく多いと推測できる。

 

この現状を少しでも変えることができないかと思う。

 

鹿愛護会や県が体調の悪い鹿を保護し、手厚い治療ができるシステムを作ってほしい。

 

鹿を観光資源とし、他は自然淘汰とか野生動物だからとか言って何もしないでいるのはあまりにも人間勝手でひどいと思う。

 

人間側は鹿と共存していると言っているが、実際やっていることはそうではなく、鹿の搾取ではなかろうか・・・。

 

本当の共生は人間が鹿依存を手放し、鹿を個々の存在であると理解することからだと思う。

 

 

お散歩中のひよりちゃん(♀7歳)。

ひんやり草の上で一休みちゅう~。

 

 

犬の春ちゃん(♂10歳)と鹿ののぞみちゃん(♀推定3歳)は「おやつの時間だよ!」と目からビームを出している。

のぞみちゃん、強めビーム!で、春ちゃん控えめビーム。

 

 

そこに、鹿のすぐるちゃん(♂3歳)がやってきた。

 

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