風が冷たく日陰はひんやりしているが、日向はあたたかく犬鹿たちは日光浴をしていた。

 

昨日、ヤギに非常に詳しくヤギと暮らしている友人と話をしていた。その中で、ヤギの飼育方法などについていろいろと教えてもらった。

 

ヤギは「家畜」に振り分けられるそうだが、アメリカのヤギの救助と飼育に関する教育を行っているPet Goatsには「ヤギは『コンパニオン家畜』、つまりペットです。彼らはとてもフレンドリーで、ユニークな個性とユニークなニーズを持つ愛情のある動物です」。と書かれていた。

 

ヤギが置かれている立場というのは、ヤギたちにきびしいと思った。

 

現在では同居動物として、ヤギと一緒に暮らしている人も多くなっている。

 

しかし、日本の場合は特に「コンパニオンアニマル」としての認識は低く、ヤギは「家畜」なのだ。

 

なので、扱いがイヌやネコたちとは違っている。

 

たとえば、♂ヤギの去勢は非観血法として、睾丸の根元をゴムバンドで縛るということが行われていることが多い(麻酔をして去勢をされている方もいる)。

 

イヌたちの去勢方法は麻酔して行うのが一般的だが、ヤギさんの場合そうでないのは、ヤギは「家畜」とされているからだ。

 

種が異なるだけで、なぜ、違う扱いをするのだろうか?

 

イヌもヤギも種がと違うというだけで、感覚や感情、知性ある独自の存在に変わりはない。

 

種で分け位置づけすることはやめるべきことだと思う。

 

現在、ヤギの飼育方法は「昔ながらの」飼い方がされていることが多いという。

 

その飼育方法とは、飲み水を与えない、乾葉は与えず生の葉っぱを与えるという方法であり、水分は葉っぱから取れるので水を与えないということだそうだ。

 

シカたちは生の葉っぱばかり食べていても水分を補給する。

 

シカとヤギでは水分摂取や維持の体内構造が違うかもしれないが、大学獣医師の話では、ヤギとシカの体内構造は非常に似ているということだ。

 

のぞみちゃん(♀推定3歳)と昨年末に緊急保護したせーこちゃん(♀推定7か月没2021年1月)は、フレッシュ葉っぱだけを食べているとき、激しい行動をしていなくても水を飲んでいた。

 

すぐるちゃん(♂3歳)は、庭を数分走った後は必ず水分補給をする。

 

友人の調べでは、ヤギの体内構造は水分がごく少量でも生きられるシステムになっていると説明されていたという。

 

友人宅のヤギちゃんたちは水を飲んでいるが、置き水の量が全く減っていない日もあるようだ。

 

食や活動、天候などによっても飲む水の量が違ってくるが、「Goat Nutrition Water」に「水はすべての動物にとって不可欠な栄養素であり、見過ごされがちです。ヤギは牛よりも必要な水が少ないですが、授乳中や暑い気候に対処するときは、水が必要であり、追加の補給が必要です。110ポンドのヤギは、食事、摂取量、天候にもよりますが、1日あたり1〜3ガロンの水を必要とします」。と書かれている。

 

他のサイトを見ても、ヤギがいつでも自由に水分補給できる環境でなければいけないと書いてあった。

・日本のヤギの飼育サイトにも水を置くように書かれている。

 

そして、ヤギは2頭以上で飼うように言われている。少なくとも3頭のヤギを飼うことを検討することをお勧めすると書いてあるサイトもある。

 

ヤギは群れで生きる(社会性ある)動物であり、一頭だけではうまく暮らしていけないということだ。

 

一頭で飼育されているヤギは孤独を感じ幸せではなく、それがストレス行動としてあらわれるだろうと思う。

 

福祉ガイド「Animal Welfare Guidelines – The Goat」や「ヤギを育てる方法:初心者のための完全ガイド」、「ヤギの福祉問題」などを見ると、その内容が飼育に必要なことも細かく書かいてあり、わかりやすく参考になる。

 

福祉基準はヤギを利用する前提で作成されているが、日本の動物愛護管理法よりずっと内容が細かく書いているので、ヤギたちの福祉が守られるものになっていて健康が保障されやすいと思った。

 

ヤギが快適に暮らせるように大事に飼育されている方もいるが、ヤギがアスファルトやコンクリートの上にいるのを見かける。そのような場所にいるヤギたちは、脚の毛が抜けたり、皮膚が赤くなったりしているし、よく鳴いている(動物が鳴くことには意味がある)。

 

ニュージーランドやアメリカ、オーストラリアなどのヤギの福祉では、藁をひき、快適に過ごせる場所を作るように書いてある。

 

他国の動物福祉を見習って、動物たちにとっての法律や基準が作られることを願う。

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