早朝からしっかりと雨が降っていた。
犬鹿たちは薄暗い室内で休んでいた。
明るくなっても雨が降っているので庭に出ることなく、室内ですごしていた。
雨に濡れるのはみんな避けるがよくわかる。
ところで、今日は「奈良公園のナンキンハゼ 伐採へ」というニュースを見た。
春日山原始林でナンキンハゼの木が増えているようで、それが生態系に悪影響を与えるという項目で100本あまりのうち85本の伐採を決めたそうだ。
ナンキンハゼを調べると、ナンキンハゼの種子には毒性があると書かれていたが、その種子以外の部分の実をさまざまな種類の鳥たちが食べていると書かれていた。
肉食と思われているモズもナンキンハゼの実は食べるそうだ。
ジョウビタキもナンキンハゼが好きだそうで、他に、カラムクドリやスズメ、メジロ、カラス、ジジュウカラ、エナガ、キジバトなどが食べているようだ。
ナンキンハゼは落葉樹であるが、落葉した葉を奈良公園の鹿たちは食べているのだろうか？
わたし自身、そのことを直接確認していないので、推測でしか言えないが、もし、鹿たちが落葉して地に落ちたナンキンハゼの葉を食べているのであれば、大事な食糧源を奪うことになる。
普段から食料不足などで健康状態がよくない奈良公園の鹿たちであるため、わたしはそのことがとても気がかりだ。
実際にナンキンハゼの実を食べている鳥たちには大打撃というのは明白だ。
生態系に悪影響を及ぼすという項目での伐採だが、伐採することは、現在の自然動植物の相互関係の脅威になる。
現在の自然動植物の相互関係を大きく変えてしまい、困る生き物たちが多く出てくるだろう。
生態系を守るとしながら、実際は生態系に混乱を招き、鳥やその他の生物に悪影響を与える。
地球の生態系とは、今ある自然環境や自然動植物の相互関係から成り立ち、これからの地球生態系を助けていく。
なので、鳥や他の生物が運ぶ種は自然環境・生態系維持に不可欠になってくる。
ナンキンハゼの伐採について、専門家から助言を受けているようだが、専門家と言われる人の意見に詳しい内容がなかったので、問い合わせをすることにした。
★まちづくり推進局奈良公園室宛てへの質問書
↓ ↓ ↓
------------------------------------------------------------------
まちづくり推進局奈良公園室 御中
2021年3月5日
「奈良公園のナンキンハゼ 伐採へ」についての質問
NHKニュースで「奈良公園のナンキンハゼ 伐採へ」という報道がありまた。そのことで、伐採が鹿の生息環境に与える影響について懸念しているため、いくつかお聞きしたいことがあります。お手数をおかけしますが、ご回答のほどよろしくお願いします。
1. ナンキンハゼを伐採するのは、どのエリアで行われますか。
2. その各エリアで何本を伐採するのでしょうか。
3. そのエリアは鹿たちが暮らしている範囲も含んでいますか。
4. 原始林を守るためナンキンハゼを伐採するとのことですが、ナンキンハゼは、どの範囲の生態系・自然動植物にどのように影響を与えて、生態系にどのような悪影響を与えているのでしょうか。
5. 竹田博康室長は報道で、「あるべき姿に戻す」と言っていましたが、「あるべき姿」とは、どのような姿なのでしょうか。
6. ナンキンハゼを伐採して、代りに松や桜を植えるということですが、松や桜を植えることは、自然生態系にどのような影響を与え、自然動植物にどのような影響があるのでしょうか。
氏名
-----------------------------------------------------------------
どのような回答が送られてくるかはわからないが、専門的で、科学的な知見を知りたい。
ナンキンハゼを大量伐採することで、どのような生態系を守りたいというのだろうか。
現在ある自然環境は破壊しないことが生態系維持にとって大事なことであり、そこに「外来植物」とか「在来植物」とか関係ない。
大昔から、人間がこれだけ手を加えている自然環境に、「本来の姿」とか「あるべき姿」とかと言うのはどうかと思う。
ナンキンハゼを伐採した後は、松や桜を植えるそうだが、それは人間が景観を楽しむために役立つだろう。
生態系を考えてのことであれば、松や桜がなぜ生態系によいとされたのか？と疑問に思う。
まちづくり推進局奈良公園室からの回答を待とうと思う。
ポチッ☆彡とにほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。
↓ ↓ ↓