今日は、わたしが寝坊をしてしまい、犬のひよりちゃん(♀7歳)と鹿のすぐるちゃん(♂3歳)が布団を前脚でカリカリして起こしてくれた。

 

このようなことからも、種が異なる者たちと暮らすことがとても心地よく感じる。

 

わたしたちは、自分たちの種と他の種を完全にわけて考えがちだが、種が異なるというだけで、動物として共通していることは多くある。

 

わたしたちが他種動物に対し、偏見や差別、支配などしないで、他種動物を尊重し、敬意を持ち、対等にかかわることで、共に平和に生きていくことができる。

 

何か問題があったとしても、相手の尊厳を守り、尊重していくことで新たな解決策を発見していくことができる。

 

その新たな発見は、時代に合った発見となり、わたしたち人類の進歩を意味すると思う。

 

アメリカや台湾などでは、頭数が多い野生動物の個体数管理を従来の方法(殺す)ではなく、試験的に避妊手術プログラムを行っている。

 

久しぶりにアメリカの個体数管理について検索してみると、鹿の避妊プログラムは「成功の兆しが見えている」と書かれていた。

 

2016年には、♀鹿の卵管結束手術は失敗だと言われていたが、それには理由があり、卵巣結束手術だと、♀鹿の発情が秋から春頃まで続き、♂鹿を引き寄せ鹿の人口増加につながっていたそうだ。

 

なので、鹿の人口増加を回避するために、現在では、卵巣摘出手術を推奨しているようだ。

 

ニューヨーク市は鹿の淘汰の代りに、精管切除プログラムに資金を提供している。

 

市当局の発表では、避妊プログラムによって「鹿の個体数が15%減少した」ということだ!参考https://wildlife.org/in-nyc-officials-wrestle-with-controlling-deer-populations/

 

車との衝突事故も、2017年の99件から2019年は77件に減少している。

 

市の公園レクリエーション局の野生動物および教育の責任者である、サラ・オーコインは、「市のプログラムは正しい方向に向かっている」と語っている。

避妊プログラム実施直後では、わからなかったことが数年続けることで効果があらわれてきているのだ。

 

野生動物の避妊プログラムの批判家たちは、避妊プログラムの成果について、個体数の減少は比較的緩やかであると述べ、ハンターによる鹿の殺しを支持している。殺すことは、低コストで車との接触事故の減少を迅速に示した可能性があると述べている。

 

どの社会にも、すぐに他者を殺そうとする者がいるのだなと思った。

 

しかし、倫理的、将来的にも、わたしたちはどのような判断をすればよいのか、賢い選択とは?と問い続けなければいけないと思う。

 

現代に合った、「正しい」を見つけて実践していくのが人間だと思う。

 

暴力は簡単に蔓延し、苦しみしか生まない。

 

原始的な方法に固執するのではなく、環境的にも人間的にも現代に合った方法で対処していこう。

 

動物の権利運動団体は、人口過多に対する、残酷な対応として鹿の淘汰に反対してきた。

 

動物福祉グループで、NYCLASSの事務局長であるEdita Birnkrantは、「あらゆる種類の野生動物を屠察(殺す)することが解決策であるということは、特に子どもたちへのひどいメッセージです」と述べている。

 

ほんとうにそうだと、わたしも思う。

 

今、野生動物の避妊プログラムを行っている社会も、将来はもしかしたら、それも行わず、真の共存を実践していくようになっているかもしれない。わたしは、それを願っている。

 

いつまでも、昔のままでは解決することもしない。周回遅れがこれ以上増さないように、わたしたちの社会も、科学を取り入れ、近代的にやっていこうよ、と思う。

 

 

鹿ののぞみちゃん(♀推定3歳)のウンコがきれいすぎるまん丸だった。

収集したくなるほどの、まん丸ウンコ。

 

また、並べてみた。

ウンチがかわいい。

 

すぐるちゃんのウンコは少し長細く先が少しシュッとなている。

これはこれで、収集したくなるウンコ。

 

 

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他の参考文献

・Kiniko de Freytan-Tamura,"The Corner of N.Y.C. That’s Overrun by Deer, Turkeys and Feral Cats",(

https://www.nytimes.com/2020/03/06/nyregion/Staten-island-deer-wild-turkeys.html?searchResultPosition=1