今日はとてもいい天気で春のような陽気だった。

 

犬の春ちゃん(♂10歳)とひよりちゃん(♀7歳)は、ロングコースの散歩(各40分ほど)を楽しんだ。

 

鹿のすぐるちゃん(♂3歳)とのぞみちゃん(♀推定3歳)は、庭で日光用を楽しみ、昼過ぎには室内で休んでゆったりとすごしていた。

 

昨日の記事でアイルランドの野生動物のリハビリテーションについて書いたが、アイルランドでは野生動物を診察、治療してくれる病院が29箇所あり、リハビリテーションも29箇所ある。

 

★昨日の記事↓ ↓ ↓

見習いたい野生動物保護活動

 

野生動物とかかわる獣医師も野生動物リハビリテーションプログラムを受けている。

 

獣医師もリハビリテーションスタッフも野生動物保護の知識を得て活動をしているので、保護した野生動物の負担も少ないだろうと思うし、事がスムーズに行えると思う。

 

野生動物のリハビリテーションサイトには、動物を保護する際の詳しい知識が書かれている。必要な物から救護者の観察方法、判断の仕方、処置方法など。

 

必要な物の中のひとつに「布(毛布)」というのがある。

 

インドの動物保護施設、アニマルエイドインディアでも、動物を保護するときに毛布を使っている。

 

使い方は、動物を保護するときに毛布を動物の全身に覆いかぶせ、動物を毛布で包むようにしてそっとやさしく抱きかかえゆっくり移動するなどする。

 

毛布を頭や顔にもかぶせるので、動物の視界を遮断し、動きが最小になるので移動しやすいし、処置もしやすい。

 

このとき、呼吸しやすいように鼻の付近の毛布はふんわりとかぶせたり、鼻だけ毛布から出したりする。

 

毛布を動物の身体に覆いかぶせることで、動きもある程度落ち着くので動物にとっても人間にとっても安全だ。

 

我が家では、鹿ののぞみちゃんのレスキュー後やせーこちゃんの保護などのときに毛布を使っていたが、毛布は特に大きな大型動物にはうまく使えないと思う。犬たちやその他の動物には使えるとてもいいアイテムだと思う。

 

ただ、毛布があればどの個体もスムーズに保護できるというわけではなく、アイルランドの野生動物のリハビリテーションンガイドに書いているように、保護する個体の様子や怪我(やその他)の状態を見て、鎮静剤を使用するか他の方法で保護するか判断をする。

・日本だと協力してくれる獣医師が近くにいないかもしれないかもしれない。だからといって、無理に保護するのはよくないと思う。多角的に見て判断して、この方法なら安全に保護できると確信できてからの方がいいと思う。保護される動物と保護活動をする人間にとって、安全で負担のない方法で保護できればいいなと思う。

 

毛布については、なんでもいいというわけではなく、動物の身体をすっぽり包める程度の大きさがいい。

 

そして、ある程度厚みがあり、ほんの少しずっしりと重みがある毛布がいい。

 

理由は、毛布が軽いと、風が吹いたときパタパタ揺れやすく、移動のときに何かにひっかかり邪魔になったりすることと、軽いことで毛布が動きやすくずれ落ちることもあるからだ。

 

そうすると、せっかく落ち着いていた動物が恐怖心でパニックになりバタバタと動き出すこともある。

 

動物の視界を覆うことで動きは随分少なくなるので、目を覆うカバーがあればさらにいいと思う。

 

毛布がある程度ずっしり重たいと、動物の身体にかぶせたときに毛布が重みで身体にそって落ち着いてくれる。

 

そうすると、抱きかかえる際、身体全体を包みやすく、なおかつ毛布がコンパクトにまとまる。

 

あまりにも分厚く重たい毛布だと、動物が苦しくなったり、体温が高くなり状態が悪化したりすることがあるので、毛布に包れた動物の立場に立って、使用する物を選びたい。

 

寒いときは保温もかねて、分厚い毛布でもいいと思うが、保護をする動物の種類、大きななどで、毛布の大きさや重さなどを変えて使うのがいいと思う。

 

毛布をうまく活用することで、保護動物の脚をロープで縛る必要はない。

 

脚をロープで縛られると、動物はさらに恐怖心が増し大きなパニックを起こすこともあり、動物に大きなダメージを与える。

 

動物が恐怖心や痛さなどから激しくパニックになっていたり、よく動いていたりするであれば、鎮静剤を使っての保護活動をすればいい。

 

動物の立場に立ち、目の前にいる動物の利益を最優先に考え(どのように接すれば落ち着くのか、どの方法が動物に一番負担がないかなど)、行うことが保護活動だと思う。

 

わたしたちが使った毛布は30年以上前のシングルの毛布で、このぐらいの厚みがある。

重たさもある程度ある。鹿たちにはちょうどいい。

 

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