犬のひよりちゃん(♀7歳)の散歩中に長い紐で繋がれた幼山羊さんに会いました。
山羊さんもひよりちゃんもカーミングシグナルを出していて、距離も十分に保っていたのでお互いパニックになることはなかったです。
山羊さんは何もないアスファルトの上に一頭でいて、ずっと鳴いていました。
社会性ある山羊さんをたったひとりで飼育していることや本来の習性と異なった環境に置かれていることが気の毒でなりません。山羊さん、大変苦しんでいると思います。
ところで、ブログの文章の書き方を変えることにしました。
今までは、「です・ます」の敬体でしたが、常体にしようと思います。
理由は、自分で考えてまとめるブログ内容のときに、敬体だとなぜか気が散ってしまっていたので、違和感なくスッキリ書いてみたいなと思ったからです。
さっそく、今日のまとめたことから常体にしてみます。
「動物保護のあり方」
鹿たちの保護活動をしてあることに気がついた。
それは、保護した鹿(やその他の動物)に対し、「脚を丈夫な紐で縛る」というのがわたしたちの社会では一般的になっているということだ。
しかし、海外では動物の脚を縛るということはしていない。
今まで、数多くの海外動物保護・レスキューなどをみてきているが、今のところ海外でみたことがない。
健康な特大のワニの健康診断をする際、口を紐で縛っているのを友人がみたそうだが、それは、麻酔をするまでの一瞬だったという。麻酔の投与が済むと口輪は外されていた。
海外で脚を縛られている動物といえば、食用として捕えた犬や山羊、豚、羊などである。
わたしたちが鹿を車で移動させるとき、数名の獣医師に「脚を縛るように」と言われたが、わたしたちは縛ることなく移動をした。
脚を縛り、身動きができない状態は、縛られた者を激しく動揺させパニックに陥らせるので、動物にとっても、救護する人間にとっても危険だ。
そして、体力を消耗し、深い傷を負った者に対し、縛るという行為自体する気にもならなかった。
他者の動きを封じ込めるという、縛る行為は乱暴すぎてできないし、動物権侵害にあたる。
海外では健康である鹿やその他の動物の脚を縛ることも行っていない。
わたしが大変驚いたのが、麻酔をして治療をしているときに脚を縛っていたということだ。
なぜ、脚を縛ろうとするのか?と聞くと、「目覚めて暴れるといけない」「車内で暴れるといけない」ということだった。
しかし、傷ついた者が暴れるか?と考えると、その可能性は少なく、もし暴れても適切に保定すれば問題はない。
最近、犬たちの診察などの様子をみていると、同じようなことが行われていたのでさらに驚いていた。
一部の病院でどの犬に対しても診察中に犬のマズルを人間が手でグッとにぎり持っているのだ。
マズルは大変デリケートな部分のひとつで、触れると犬は大変嫌がる。
これもまた海外ではみられないことだ。
治療や処置のため、犬の顔を固定する場合は、顔の両側面辺りに手のひらをそっと添え置き動かないようにすることもできる。
恐怖から噛む行動をしそうな犬にはサッと口輪をはめるか、鎮静剤を使って診察、治療するのがいいと思う。
動物の状態などを考えず、すぐさま身体の動きを封じ込めるという行動は、動物に対しての恐怖心からのものだと思う。
「万が一何かあってはいけない」ということも聞くが、それは対処方法を学んでいないことがひとつにいえるではないだろうか。
海外のレスキュー動画などをみていると、動物を救護するという気持ちとセットなのが動物のことをよく理解しているということがあり、さらに動物たちのことを尊重し、信頼している。
わたしたちが鹿ののぞみちゃん(♀推定3歳)をレスキューしたとき、もし暴れたとしても落ち着かせる方法を知っていたため脚を縛るという発想にはならなかったし、わたしたちが対応に困るほど暴れないと思っていた(のぞみちゃん自身、自分がより傷つく選択はしないと思っていた=状況判断ができている)。
状況判断ができると健康な大型動物でも脚を縛ることなく車で移動ができる(動物たちが状況判断できように、わたしたちが環境を整えたり、接したりする)。
我が家の鹿のすぐるちゃん(♂3歳)は去勢手術の際、脚を縛ることなく車移動をしたが、終始落ち着いていて、車内で座って休むほどだった。
野生動物の救護であっても、犬の治療であっても、その状況は本人にとって大きな負担がかかっているため、それ以上の負担をかけないよう、わたしたちは動物たちの立場に立った接し方を行う必要があると思う。
わたしたちと同じ、感情や感覚ある他の動物種たちに多くの苦痛を与えることのない、やさしく思いやりある保護やレスキュー、診察、治療などを行えると、どれだけ動物たちがよろこぶだろうかと思う。
ブログを書いていると、ひよりちゃんがソファーでゴロゴロして「撫でて~」と。
ひよりちゃん、ここ最近わたしが座る椅子のすぐ横のソファーで休むことが多く、わたしがひよりちゃんに見守られている感じがする(笑)。
動物を救護することに意識を集中することで、時代に合った新たな動物保護のあり方が作られていくのだと思う。
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