今日は寒すぎたので犬たちと室内にこもっていました。

 

鹿たちは庭で各自時間をすごし、鹿のすぐるちゃん(♂3歳)はたまに室内へ入ってきてはわたしのお尻に頭や角をすり寄せて甘えていました。

 

鹿のすぐるちゃんとのぞみちゃん(♀推定3歳)たちと一緒に生活をしていたり、山で野生動物たちと遭遇したりしていると、野生動物に対して一般的に言われていることの誤りに気づきます。

 

それは、野生動物に詳しいと言われている方の発信もそうです。

 

たとえば、クマやイノシシなどから身を守るためにと書かれた記事では、野生動物は大変危険な動物であると、「危険な動物」としてこれでもかと言うほど強調して書かれてることがあります。

 

しかし、わたしたちにとって危険な行動をする動物のその行動を誘発している行動については、詳しく述べられていないことがほとんどです。

 

ある記事には、野生動物と遭遇したら物などを投げないで「防御姿勢」をとってほしいと書かれていました。防御姿勢をすることで重傷事故に至らなかったケースがあるということです。

・防御姿勢→頭部や顔、目、心臓などを守るためにうつ伏せになる。首の後ろは両手を組み隠す。ひっくり返されないように足を開いて転がされないようにする。

 

ということは、遭遇した野生動物にわたしたちが何もしないでいると、動物たちは人間を襲って(攻撃して)こないということです。

 

海外の野生動物事情を調べていると、クマはじっとしている人間には、匂いを嗅いだり、手で少し触れたりするぐらいで、その後は去っています。

・野生動物と人間が遭遇しても多くの場合は、接触することなく、動物は人間から距離を取る行動をします。

 

一方で、人間が大声で騒ぐことや、動物に物を投げたり、長い棒のようなものを振り回したりして追い払おうとすると、動物は威嚇したり、攻撃をしようとしたりする姿がみられます。

 

これは、人間が動物に攻撃を加えているので、動物は攻撃してきた相手に防御行動をとろうとする当然の行動です。

 

このようなことからも、今起きている野生動物との事故は、わたしたち人間側の問題であり、わたしたちの行動を改めなければいけないと思います。

 

遭遇した野生動物と接触しないように身を守る方法を発信するのであれば、野生動物を危険な動物として必要以上に言い、野生動物に対する恐怖感を人びとに煽ることは避けるべきことだと思います。

 

人びとの意識が野生動物に対する大きな恐怖で埋った状態では、遭遇した際、ドキドキ(パニックになる)して冷静に判断、対応ができるはずがないのです。

 

適切な対応を行うためにも、恐怖を煽ることは逆効果でしかないですし、何重にもよくないです。

 

なぜなら、「危険な動物」として発信することは、動物に対する偏見や差別などを助長します。

 

それらがもとになり、人間のさらなる行動の問題などが発生する可能性が非常に高いです(たとえば、動物を追い払うためにより攻撃してしまうとか)。動物を攻撃することは野生動物と人間の関係性の悪循環緒の始まりになるので決して行わないでほしいです。

 

身を守るために大事なのは、人びとに誤った過剰な恐怖を与える情報ではなく、遭遇したときに状況が判断でき、冷静に対応できる情報です。

 

対応を間違えると、ケガをするおそれがありますが、海外の事例などをみていると、適切に対応していれば、大きな事故につながることがとても減ると思います。

 

わたしたちは、動物を追い払おうと行動せず、動物に刺激を与えることなく静かに落ち着いて行動をとることが最も大事です。

 

それを実践するためにも、動物のことを正しく知る必要があります。

 

野生動物は今一般的に言われているような「危険な動物」ではなく、本来、争いを避ける動物であるということ。そして、お互いが状況判断でき、冷静に行動がとれると事故につながることが減るということ。

 

わたいたちは恐怖を抱くと、いざその恐怖が目の前で起こると大変動揺したり、パニックに陥ったりします。とてもじゃないですが冷静には判断、行動できないです。

 

そのようなことも含め、発信する内容は気をつけたいものです。

 

 

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