昨日、2020年12月2日、種苗法改正案、衆議院本会議で可決、成立しました。食の安全や日本の農業の衰退を危惧します。成立してほしくなかったです・・・。種苗法改正案だけでなく、ここで暮らしている者たちの生活や健康など考えられていない内容が次々と成立したり、決定されたりしていくことに気分が暗くなります。

 

★種苗改正案については印鑰智哉さんのブログに詳しく書かれています。

 

国内を見ていると気分が非常に落ち込みますが、海外は着々と新たな生活形態に向け進んでいます。シンガポールは2日、「培養鶏肉」(クリーンミート)の販売を世界で初めて承認したと発表がありました。代替品としてすでに大豆ミートがあるので、それでいいよねと思いますが、代替品でやっていくという動きはいいなと思います。BBCNEWS JAPANの記事に「消費者の健康や動物福祉、環境に対する懸念から、通常の辱肉の代替品への需要は急激に高まっている」と書かれています。

 

 

わたしが生きている間に食のシステムの移行があるとは想像していなかったので、わたしが生きる時代は歴史の一部なのだと改めて実感です。後退することなく、進歩のための変化はいいなと思います。

 

 

ところで、昨日保護犬さんの記事を書いていて保護犬さんを迎えて度々聞く話をしたいです。

 

保護犬を迎え数日はおとなしいけど、その後すごく活発になり、破壊や服を噛み引っ張る、よく吠える、後追いなどの行動をするので、叱りつけるそうです。すると犬はその行動をやめたり、おとなしくなったりするという。

 

「ダメ!」などと言われると犬は驚き萎縮して、その行動をしなくなるかもしれませんが、犬の気持ちはどうなのでしょうか?

 

保護された犬の今までの暮らしが人間にひどく抑圧されているのであれば、犬は当然、行動や感情を押し殺す日々を送り、それらをすべて犬がひとりで抱えとてもつらい状況です。

・抑圧は他の者を苦しめるということや、保護犬さんに限らず、人間とかかわる犬たちはみんな心に傷を負っているということを知っておきたいところです。

 

保護された先で人間が自分(犬)の気落ちなどを聞いてくれたら、犬はうれしくて今まで経験してきたことによる感情やたまったものをわたしたちに話してくれると思います。

 

わたしたちも、自分の話を誰かが自分事のように聞いてくれたら、ため込んだものや聞いてほしいことなどいろいろ話したくなり、おしゃべりになるかと思います。

 

なかには人間の暴力によって完全に感情をなくしてしまう犬もいて、その子たちは感情を取り戻すまでに少し時間がかかります(長期的抑圧下にいた犬は、その程度や心の傷の深さなどから無表情が続くこともあります。ケアの内容によって回復に違いが出てくると思います)。

 

犬が保護先の環境に慣れてくると、自分でいろいろと探索したり、おしゃべりさんになり行動が活発になってくると思いますが、その行動が破壊などであれば、犬を怒るということがいたるところで頻繁に行われています。

 

ここで犬をなぜ怒るのか?と問うと、「怒らないとわがままになり、行動がひどくなる」と。

 

しかし、破壊行動など=ストレス行動の犬の行動は犬たちがわたしたちにつらい心の状態を伝えてくれいるので、そこで怒るのは犬の心をさらに傷つけます。

 

状況によって接し方は変わってきますが、犬が物を破壊しているなら、「これ、噛まない?」と犬が噛んでも安全な物を代りにわたしてあげたり、気分転換にゆったりお散歩に出かけたりもできます。

 

犬がいつでも噛める物を部屋に置いておくものいいです(我が家では木の棒が比較的みんなに人気ですが、犬によって好みは違うので個々犬に聞いてみてください)。

 

犬たちは自分の気持ちを聞いてくれる人間につらい気持ちを行動や声、動作などで「こんなにつらいんだ!」「今まですごく我慢してたんだ」「痛いこといっぱいされた」「ひとりさみしかったんだ」「怖いんだ」「いつもお腹が空いていたんだ」など、ほんとうにたくさんの気持ちを話してくれます。

 

その犬の行動などからわたしたちは犬の感情やストレスの蓄積度など知り、犬の気持ちに寄り添い接することで、犬は安心して徐々に精神の落ち着きを取り戻しストレスが減っていくと並行して破壊行動なども減っていきます。

 

怒らないとわがままになる、ということはないのです。

 

犬がひとりため込んだものを消化する方法や時間など個々に違いますが、時間をかけて犬自身のペースで少しずつ回復していけるといいです。

 

犬という種の個々と向き合い、個々犬のストレスをひとつずつ減らしていけるといいなと思います。

 

↓の春ちゃん(♂)の写真は、不安が大きく高ストレス状態だった頃のです(当時はしつけ、トレーニングを行っていました)。

この頃はPONOPONO犬育てを知って間もない頃で、まだ実践していませんでした。

しょんぼりとして目が小さくなっている春ちゃん。口もギュッと力が入っています。

 

↓の写真は山里に引っ越して間もない頃で、PONOPONO犬育てを意識して暮らしていました。

顔の力が抜けて目が大きくなっています。姿勢などにも変化があり、ストレスの減りがよくわかりました。

暮らしに抑圧がなく、他のストレスが減ってくると、その状態を犬たち自身がこうしてわたしたちに教えてくれ、行動からも教えてくれます。

 

 

 

 

犬の気持ちを尊重し、寄り添いともに暮らしていると、犬を怒ることがまったくない、ということに気づくと思います。

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