昨日は頭痛と思考がクラッシュしたことで記事が書けませんでした。

 

昨日、NHK「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」という番組で「重要!おいしい水を生む自然を守る!」という特集が放送されていたのを知りました。

 

放送では、鹿は森林を荒す者として取り上げられていました。その内容は、鹿が植物を食べ、山から植物がなくなる(地表)と地下水が枯渇し、わたしたちはおいしい水を飲めなくなると。生態系や地下水脈を守るには植物を守らなくてはいけないというものです。

 

しかしここで、疑問を持ってほしいのです。

 

鹿が植物を食べるだけで地下水が枯渇するの?

わたしたちは山の植物を根こそぎ抜き取ったり、自然環境を破壊していたりしているけどそれはどうなの?

リニア開発での大規模森林破壊は?

メガソーラー設置で植物はなくなるけど?など、山を見て知って起きていることを頭に思い浮かべてほしいです。

 

そして、鹿の活動を想像してみてください。

草にかんしては山に食料がなく、木の皮をめくり食べることもありますが、鹿は地表の草を食べるだけです。

 

鹿が草を食べ、地表に葉がないように見えても、根は残っていますし、地表に葉がない状態でも根の活動範囲を広げている植物もあります。地表に草が無い状態が地下水を枯渇させるなら、杉山はどうなるのでしょか?一年を通し、落ちた杉葉が地面を覆い草は生えていません。

 

このような状態からなぜ、鹿が地下水を枯渇させると言えるのでしょうか?

 

植物がなくなることで葉に夜露が付着しにくくなり地面に水分がとどきにくくなるということがあるかもしれませんが(夜露は生葉だけにつくものではないですし)、そもそも、山の植物を広範囲にわたりなくしているのはわたしたち人間です。鹿たちではありません。森林を荒らしているのはわたしたちです。

 

生態系についてもそうです。鹿たちが生態系を壊すのではなく、わたしたち人間が生態系を破壊しているのです。

 

鹿たちは、わたしたちが荒らした生態系を修復、維持に向け欠かせない存在であり、鹿たちがいる今、自然の生態系は動いているのです。その相互関係を考えると大きく広範囲におよびます。

 

 

 

NHKがこのような内容を放送することに大変ショックを受けました。しかも、子どもたちも出演する番組です。

 

番組では鹿による被害総額が50億円と放送されていましたが、その算出方法を詳しく正確に公表してほしいです。被害額にかんする各都道府県の調査や報告は、きわめて不十分なものであり信憑性に欠けます。

 

この番組の放送内容は、鹿をわる者に仕立て上げています。そして、これは人々に鹿はわる者だという認識の刷り込みになります。

 

わたしたち人間の破壊的な活動を取り上げることもなく、一方的に鹿たちをわる者にするのはあまりにもひどいです。鹿たちに濡れ衣を着せないでください。

 

 

疑問を持って考えてみよう。

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