鹿ののぞみちゃんの断脚した脚先を保護するカバーに関心を寄せていただいたので、義足依頼をして思ったことを書こうと思います。

 

最初、装具製作所に依頼したのは義足ですが、進める過程の事情で断脚先を保護するカバーの作製に変更することになりました。しかし、現在そのカバーは使用しておらず、自作したオリジナルカバーを断脚先につけています。

 

脚に不自由がある同居犬さんや他の動物さんが、脚を傷つけて歩く姿などを見ると痛々しくて胸が痛むと思います。本人は実際に痛いので、同居人はなんとかしてあげたいと思うのではないでしょうか。

 

のぞみちゃんの義足作りから知ったのは、日本は海外と比べこの分野は未発達であるということです。人間以外の動物の義足については数年前からようやく注目されるようになったという感じだと思います。義足作りが進んでいる海外から、その技術を学んでいる方たちがいると思うので、これから発展していくのではないかと思っていますがどうでしょうか。

 

人間以外の動物の装具を作る会社は数社ありますが、会社で方針や技術、対応など違うと思うので、作製を考えているなら一件、一件問い合わせしてみるのがいいと思いますし、獣医師に相談するのもいいです。病院が製作会社を紹介してくれることもあります。あと、海外の技術者に依頼するのもいいと思います。

 

どこの会社がいいかなどについては、こちらの希望に対し、「できる」「できない」をきちんと言ってくれるのはもちろん、作製にあたり、詳しい説明をしてくれるところがいいです。

 

たとえば、作製して実際に使用可能な%(脚の状態から)や型取の方法、どのように進めていくか(ネットで一緒に動画を見ながらなど)、素材、形状、修正、費用など装具について詳しく教えてくれたり、こちらの希望を聞いてくれて、そのことの詳しい説明をしてくれたり。

 

同居している動物の様子から、同居人ならではの気づきもあると思います。たとえば、「この形状、素材だと滑る」とか「ここはこの長さが良いだろう」とかを伝え、それをしっかりと聞いてくれる技術者だといいなと思います。

 

そして、製作者と依頼者の脳内の装具完成図というのを共有し、進めていけるのがいいです(これはすごく大事です)。

 

装具は毎日身につける物なので、不快だと取り外そうとしますし、固まって動かなくなることや気にして歩けないなどあると思います。不快と感じる内容は個々に違うので、重さや素材、形状など個々に合わせ作製してきますが、なかには「不快に慣れろ」と言われることもあるので、わたしはこのようなことを言われないところに依頼したいと思っています。

 

「不快に慣れてください」というのをわたしたちの入れ歯や差し歯作製で考えると、作ってもらった入れ歯が合わず不快でしかない場合、歯科医に伝え修正をしてもらいます。そして「これはどうかな?」と聞かれると思います。そこでまだ、不快なところがあれば、再度合うように整えてくれると思います。今までつけていない物をつけるのは違和感があると思いますが、自分に合った物だと少し違和感があったとしても、「これだとほとんど気にならないね」と許容できるのではないでしょうか。最初から「これに(不快)慣れなさい」と言われ、手直ししてもらえないということはないと思います(あったらおどろきます)。

 

のぞみちゃんの様子を見ていても、「これは絶対にいや(無理)」というのや「これだとまだいい」とか「これだとそんなに気にならない」など、物やつけ方によっていろいろあります。

 

本人の不快度を聞く以前に、装着もできないということもあり、装具作製では型取りが非常に重要になってきますので、そこも気にしておきたいところです。

 

装具は技術者だけでは完成しないので、装具を装着する本人の意見を聞きながら合う物に修正していけたらいいです。つけ心地について技術者の方が正確に判断をしてくれるとよいですが、わたしたちも犬や他の動物たちの観察をよくし、つけ心地などを彼らの代わりに技術者に伝え一緒に作成していくことができればいいなと思います。

 

人間以外の動物の装具作製では、デリック・カンパーナさんが創設したアニマルオルソケアが有名です。アニマルオルソケアでは、大きなゾウから小さな犬のチワワまで幅広く実にさまざなま種類の義足などが作られており、その技術などがすごいです!

 

★Animal Ortho Care  HP↓

 

毎日、ずっと身につけるものなので、本人が「これなら大丈夫」という物を作ってあげることができるといいなと思います。

 

 

空と木

 

日にあたりながらスヤスヤ寝る春ちゃん。

気持ちよさそうです。

 

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