タイトルに違和感があり、本書を読んだ後も『いのちへの礼儀』ということをどのようなことから言えるのか分かりません。

 

 

感想は、著者の視点のおかしさや考えの古さ、言葉使いなどがとても気になりました。なぜ、ここでこの例を出したり、この言葉を使ったり表現しているのかなどいろいろ考えてしまいます。そして、内容の正確性などもとても気になりましたし、考えが浅いと思いました。

考えていくに何を基準にしていけばいいかなど、その指針や内容がおおざっぱすぎてそこから導き出される考えなどは何を考える土台になるのか?主に人間と異なる動物種の話をしてるのにその本人(動物種)たちが不在な考えや議論は避けたいところです。

 

そして、話があちこち飛んでいたので、その度に飛んだ話への切り替え作業が入りわたしには読み進めにくかったです。本書を読んで、内容に対し意見したいことは多くありますが、多すぎて書ききれないと思いました。

 

このような内容の本を読むたびに思いますが、比較的見えやすい(見えている)ことだけで結論を出すのはどうなのかな?と思います。深く考察しないでいると自分にすでにある考えや知識の中で事物を見てしまいやすく事実が見えなくなります。

 

たとえば、わたしたちにとってとても身近で人間と暮らしている犬たちは「家族」だと言われていますが、本当にそうでしょうか?本当にわたしたち人間と同じ種のように扱われていますか?犬に食事を与えたり、病気やケガをしたら治療したりするけれど、閉じ込め飼育をしていたり、いつも犬だけで長時間留守番をさせたりしていませんか?犬を大事にするのは個々によってその内容が違っていると思います。その理由が人間都合のものであることもありますよね。人間が犬たちと暮らすのは「家族」ということだけに断定するのは違うのではないかなと思います。「家族」といってもそのあり方はさまざまで、誰もが家族を大事にしているとは限りません。なので、「家族」=家族を尊重し大事にしていると決めつけ話をするのは違うかなと思います。

 

人間と異なる動物種とかかわっているのはわたしたち人間です。なので、人間・人間社会についても深く知っていくことが必要なのだと思います。もちろん他の動物種たちの知識も必要です。

 

本書に出てくる人の話なども含め、わたしたち人間にとって都合よく考えられた言葉が多く(全部ではない)なぜ、この話をここで書いているのか?という疑問もありました。

どのような意図で書かれたのかは分かりませんが、この内容がそのまま正しい知識としてインプットされるのは残念だなと思いました・・・。

 

人間と異なる動物種とのかかわりについての議論の発展につながる、もっと広く深い内容(本質の話)がよかったなと思いました。

 

 

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