朝から雨が降り風が強く吹いていました。
昼過ぎに雨が止み散歩にいけるかなと思っていたら、また雨が降ってきたので犬たちは散歩に行かず室内で寝ています。
今朝、ニュースを見ると17日に名古屋の住宅地に迷い込んだカモシカ死亡が目に入り、気持ちが荒々しくなりました。
2020年4月17日、gooネットニュース記事によると、「『ニホンカモシカが道路を走っている』と110番通報があり、その後、警察官や愛知県職員ら約20人でシカを囲い追い込み、猟友会員が吹き矢で麻酔をうち込んだものの、その後死亡した」ということです。
最初、捕獲したという記事を読み、捕獲方法などに憤りを感じていましたが「シカは山へ戻す」と書かれてあったので、ホッとしていました。
わたしはシカに対し、恐怖でパニックになっていたと思うけど、よくがんばったね、山に戻ってから体や精神の疲れを癒すことができればいいな、と思っていました。
山に戻れるはずのシカがなぜ、命を奪われることになったのか。
今回の対応を知り、最初からシカの命を軽視している行動だと思いました。
心から怒りを覚えます。
しばらく、ここに生きる動物たちの状況などを追っていますが、動物たちを守る・助けるという行為は無に等しいです。
交通事故で傷を負わされた動物たちも種によって放置され、衰弱死するのを待ち、その後、回収焼却もあります。
動物を見ると捕獲・捕殺、もしくは放置（見殺し）がほとんどであるのが現実です。
なぜ、動物の正しい知識を持ち、正しくかかわり接することのできる人が現場にいないのでしょうか。
動物の正しい知識や接し方、かかわりと離れた方たちが何十人もいて、なぜ、現場にいるのが獣医師ではなく、猟友会員なのですか。
野生動物の場合、必ず現場にいるのが猟友会員で、行政などが連絡をして現場に呼ぶのだと思いますが、なぜ、毎回直ぐに猟友会に連絡をするのでしょうか？
非常におかしいと思います。
最初から動物を救う気もないというのがよくわかります。
獣医師は動物の精神や体力の負担を考え、動物をなるべく怖がらせないように行動したり、体力を消耗させたりすることは避けるはずです。
少なくてもわたしが知っている獣医師の方数名はそのように接してくれています。
今回のように1頭の動物を約20人もの人が取り囲み追い込むことは、やめていただきたいです。
動物に恐怖を与え、パニックさせてしまい体力を消耗させてします。
静かに保護できる状況がそうでなくなってしまいます！
人間が動物に恐怖を与えたことにより、動物がパニックに陥り走り出し、もし、人間と接触することがあれば、「動物が急に暴れ出し襲ってきた‼」など言うのもやめてほしいです。
真実と異なります。
動物に対しての人間の接し方が間違っていることからの動物の行動であるのに、人間はいつも動物をわる者に仕立て上げてしまいます。
動物をむらみやたらに驚かせ恐怖を与える行為はやめて、その個体の命や暮らしを大切にしてほしいです。
たとえば、捕獲したシカは母親で、離れた場所で子どもたちが母親の帰りをジッと待っているかもしれません。
それぞれには個々の暮らしがあり、それらはわたしたちと同じく守られるべき暮らしです。
わたしたちだけ守られる命や暮らしは生に反することだとわたしは思います。
動物たちに麻酔を使用するときは十分に気をつけなければ命を奪うことになります。
動物に麻酔をするには、当然ながらその知識や技術が必要で、個体の種によっても個体によっても方法や薬の量なども異なってきます。
海外でシカの保護をされている方たちは麻酔が効いた後には、シカが喉を詰まらせないように首や頭の位置や高さなどを微調整しています。
麻酔が必要なレスキューでも、無事に山へ戻っていく姿をよく見ます。
今回のシカが死亡した原因はわかりませんが、動物とかかわるのは「動物の正しい知識があり、助ける守ることを得意とする方たち」が行うべきではないでしょうか。
獣医師や看護師の方々、動物の立場に立った正しい接し方を知る方々が、動物たちの命や暮らしを真に考え守り救ってくれることを願っています。
このようなことから、社会のあり方もよくわかります。
動物が街に迷い込むと、人命が大事、人がケガをしないように！人々の暮らしを第一に考えて、と人間優先、人間中心のことを言って動物たちを皆殺しにしていきます。
しかし、有事な今、どうでしょう。
本当にわたしたちの命や健康、暮らしが大事であれば、新型コロナウイルスの対応や対策ももっと違ったものになっていた（いる）と思います。
それぞれの命や健康、暮らしを奪うことや苦しくなることは超高速で行われ、それぞれの命や健康、暮らしを守ることは超低速、もしくは無・・・ではと・・・。
それぞれが生きるに様々な葛藤やくるしみ、思いがあると思います。
しかし、大事なことだけは状況が変化しても見失わないように持ち続けたいなと思います。
生きるに大事なこと、自分のなかで守っていきたいです。
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