2020年2月17日の奈良公園見学の時に撮影したシカたちの様子です。

 

シカたちは、それぞれがそれぞれにつらさを抱えていました。

 

下の画像のシカの表情を見て、「かわいい」と思う人もいるのではないかと思いますが、画像のシカの表情はつらさを抱えているときの表情です。

口はつぼんでおり、目には力ながく少し小さくなっています。

口も目も全く笑っていません。

耳は何か気になる音に向いています。

とても悲しい表情です。

 

 

下の画像のシカさんもそうで、目がはっきりとしていません。

口もとはムッと閉じています。

表情がはっきりしておらず薄いです。

生き生き感が全くありません。

とてもつらい表情です・・・。

 

この子シカさんはどうしたのでしょうか?

ひとりでポツンと座っている、子どものシカさん・・・。

 

 

ひとりで休んでいます・・・。

大木に寄りもたれる後ろ姿がとても寂しく、悲しく見えます。

 

母親と一緒にいて移動する時期の子シカがひとりでいるのはどういうことでしょうか。

体力や栄養状態がとても心配になります。

小シカの表情もよくないです・・・。

 

奈良公園の鹿を取材した番組「ダーウィンが来た!」を全て視聴していた友だちから話を聞くと、「小鹿がいるとそこにわらわら人がよってくるので母鹿は小鹿を守ろうとして人に突進し、パニックになると母鹿は麻酔銃を撃たれ鹿苑に連れていかれたり、観光客のとりまきのせいで小鹿が母親とはぐれたりしていた」ということです。

 

しかも、母親とはぐれてしまい、必死で母親を探し全力で懸命に呼び叫んでいる小鹿を誰も助けることなく放置し、翌日小鹿は冷たくなっていたということです。

 

小鹿を放置していた理由に「野生動物だから人は手出ししてはいけない」ということでした。

 

信じがたいことが現実には多くありますが、まさに、このこともそうです。

 

人が行っていることは、鹿たちを苦しめ、命を奪う。

 

小鹿の近くに人間が集まってくると、母親は子を守ろうとするのは当然のことです!

母親は小鹿を守ろうと人に警告しても人は母親の言ってることなど聞く耳もたずです。

母親がパニックになるのは当然です。

 

わたしたち人が鹿たちに加害しているにもかかわらず、なぜ、母親と子どもを引き離す行為を行うのか理解できませんし、死ぬとわかっている、予想がつく子どもをひとり置きざりにし、放置することに対し人の心の冷たさを感じます。

 

「奈良公園のシカは野生動物だから○○」の「○○」に入る言葉に適してるのが「野生動物だから」ということでしょう。

 

これだけ、鹿たちに人が介入しておきながら、野生動物なので人間は手を出してはいけないというには無理があります。

 

鹿たちを人集めに利用しておきながら、救える命があるにもかかわらず、救わない。

困っている鹿(体調わるい)たちも「自然だから」「野生動物だから」といい、なかなか助けようとしない。

 

わたしたちのせいで、鹿たちが困っているのです。

身体の不調を抱えることになっているのです。

それなのになぜ、全てにおいて人間中心なのでしょうか。

 

人間は人間にしないことを他の動物たち対してなぜ行うのか?それはどういうことなのか?自問するべきです。

 

 

石を舐めています(ストレス行動)。

視線が定まらずにいます・・・。

 

 

下の写真のシカは相手の体を舐めたり、軽く口ではさんだり。

相手を思う行動。

シカたちはなぐさめあいながら暮らしています。

舐めてもらっているシカは静かな気持ちでいると思います。

耳が後ろにひき、低くなっています。

とれもリラックしているとは言えないですが、体にとても強い力が入っていない様子です。

 

 

奈良公園には歩くのことをつらそうにしているシカたちが多くいます。

かたいアスファルトや石畳みがある場所で暮らすシカたちは脚に負担がかかっているのではないでしょうか。

歩くのがつらそうなシカの動画

 

 

奈良公園のシカたちを見ていると、気になることはたくさんありますが、小さいシカの存在も非常に気になります。

通常、シカは春~初夏が出産の季節で、2020年2月17日で見た小さなシカは昨年の春~初夏に生まれてきた子と思われます。

 

しかし、あまりにも体や顔、そして表情も幼いのでとても気になります。

 

すぐるちゃんが小さい頃はこのような様子でした。↓

 

 

 

 

2017年5月中旬に生まれて翌年、2018年1月6日までの成長。

 

この様子から、今、奈良公園で暮らしている小さなシカたちがなぜ、ここまで小さいのか?という疑問が残ります。

 

やっぱり、秋に生まれてきた子なのでしょうか・・・。

 

以前、「シカは秋にも出産する」と聞いた事があるので、友だちの助けをかり英語検索すると、9月に出産したシカがいたという記事がありました。

高齢のシカの出産は季節が遅くなるそうです。

出産時期が遅くなり、秋に生まれた子シカは12月まで冬の毛が生えそろわず、寒さから身を守るに不十分で、秋に生まれてきた子シカは小さく、寒さや他の動物にねらわれやすくなることから、冬を無事に越せる確立がとても低くなります。

7月生まれの子シカの成長は順調で、10月のは冬の毛が生えてきたようで生存率は高いそうです。

 

今、奈良公園で見かける小さなシカたちは秋生まれの子か正確にわかりませんが、小さい体でひとり生きるには厳しいと思います。

 

シカたちにとって、この地がシカたちにとって少しでも快適に暮らせる場所になることを願います。

 

 

ポッチとお願いします。

にほんブログ村 犬ブログ 犬 問題行動へ
にほんブログ村