天気が大荒れな一日で犬たちは室内で過ごしながら少し退屈そうな表情をしていました。
鹿たちは小雨になると庭に出ていき、風や雨が強くなると室内に入って毛の水分をブルブルと振るい取っていました。
鹿たちの体のブルブルは建具に伝わる振動からもダイナミックなのがわかります。
わたしは顔に水分があたらないよう、ほとんど反射的に顔をそむけていますが、犬のひーちゃんもそむけています。
気付くとわたしとひーちゃんがシンクロしてます。
15年~9年ほど前のわたしからは想像できない暮らしを今しています。
昔は、ほこりも落ちていない室内を好み、公共機関や場所などの利用も匂いや汚れなどが気になり、必要な時しか使用していなかったのです。
その頃は、毎日掃除機をかけ、拭き掃除など念入りにし、犬たちには月に一度のシャンプーをし、ブラッシングは週に一回必ずしていました。
わたしがこのような行動をしていたのにはさまざまな要因がありましたが、それを犬たちにまで押しつけ強要していたことに反省しています。
犬たちはどれだけ、日々にストレスを抱え生きていたのか、今となっては苦しいほどにわかります。
掃除機が動いている状態を好む犬はいないのではないかと思います。
音や振動、匂い、動きなど不快で刺激が強く、掃除機をかけると興奮しだす犬もいると思います(春ちゃんがそうでした)。
掃除機のヘッドに噛みにいったり、コードをシュルシュル~としまうときにコードを噛みにいったりする犬の話を何度か聞いたことがあります。
犬が不快に感じることは犬の前で行わないことが一番です。
春ちゃんが掃除機に興奮し始めてからは、わたしは春ちゃんが室内にいない間に行うようにしましたが、音を聞き室内にきてわたしの体を勢いよく鼻でつつくので、今は掃除機をかけることをやめています。
興奮して目がギラギラし、ストレススマイルの春ちゃんの表情からはつらさを知ることができ、わたしは「掃除機かける間はそのつらさ(ストレス)に耐えてね~」とは言えないです。
掃除機を使う必要がある場合は犬たちには離れにいてもらい、鹿たちには庭でいてもらうようにしていますが、年に2~4回ほどしかないかもしれません。
わたしの意識には「掃除機は毎日するもの」があり、「しないといけない」感がとても強くありました。
しかし、掃除機をかけなくても誰も困りませんし、困ったことにもならないです。
むしろ、動物たちにとってよいです。
今は室内を掃除する際、このアイテムを使っています。
障子、激しく破れてます(笑)。
室内は、松野屋トタン・フタ付きダストパンとホームセンターで売っている天然素材のほうきを使っています。
室外は数年前に購入したプラスチック素材のちり取りを使用しています。
破損してからアルミ、ステン素材など環境に負荷の少ない長持ちするものに買いかえようと考えています。
トタンのちり取りは、ちり取り部分と取っ手部分の連結に遊びが多く、動かすことでガチャガチャ音がしますので、なるべく音が鳴らないようにそっと使っています。
天然素材のほうきは、使い勝手がとてもよく、細かい土やホコリまでしっかりと集めることができます。
そして、土間にも最適なんです!
ほうきの藁部分を水で濡らしてからはくと、ホコリが舞いにくくなりますし、小さな砂利や砂もしっかりと集めることができます。
すごく気に入っています。
藁のしなり癖は藁をたっぷりな水で濡らしてからよく乾かすと、真直ぐな状態へ戻っています。
ちり取りとほうきの生活は同居動物たちにとって負担のない暮らしで、とてもいいなと感じています。
同居人も問題なく暮らせています。
掃除機かけが日課だったわたしでしたので、今の暮らしを自分でもおどろいています。
固定観念などを多く持っていたわたしですが、以前持っていたそれらは今なくなり、自身とても楽に暮らせています。
同居動物たちが不快な思いや怖い思い、寂しい思いなどをしないようにと、少しずつ環境を整えていくうちにわたし自身もどんどん快適に暮らせるようになっているなと思いました。
ちり取りとほうきの写真を撮っていると、鹿ののぞみちゃんが部屋に帰ってきました~。
「!!なんで こんなことろにちり取りが」と、のぞみちゃん。
首をめいいっぱい伸ばして室内の匂いを嗅いでいます。
室内に入るときは室内に変化ないかを匂いでも確認します。
「クンクンクン、異変ないね」
キッチンをドッグドア(引き戸)から確認するのぞみちゃん。
「キッチンはどうかな?誰かおいしいもん食べてないかなー」
わたしの匂いも確認するのぞみちゃん。
「クンクン、同居人にも変化なし!」
異変がないことを念入りに確認した後、室内の奥へ入っていったのぞみちゃんでした。
お帰り、のぞみちゃん。
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