昨日の雨で庭に数か所水たまりができていました。

 

その水たまりに前足を入れ、水をかき出し泥水をまき散らして遊んでいた鹿のすぐるちゃん(笑)。

 

すぐるちゃんから見て、水たまりはどのように見え、水と土をかき出し感覚はどのようなものなのだろうか?

水に前足をつけたときの音などはどのように聞こえているのだろうか?

 

以前わたしは、鹿たちの蹄はとても固く、血管もなく冷たいと思っていたのですが、蹄はあたたかく、蹄の後ろ側は固い部分からふにゅふにゅと柔らかい皮膚へとつながっています。

蹄からも多くの感覚を知ることができ、たくさんの情報収集の役割があるのだろうな~と考えていました。

 

今日はとても冷え込み、いつもより厚手のコートを着て犬たちの散歩にでかけました。

 

しかし、道路に出ると風が思っていたより吹いていて寒く感じ、赤信号で立ち止まっているときにわたしはうつむきコートのボタンを首元まで閉めることにしました。

 

すると、視界に入る春ちゃんの尻尾がゆっくりとゆらゆら揺らいでいます。

わたしは「あれ?どうしたんだろう」と思って、春ちゃんの目線をたどると、斜め向かいのガソリンスタンドで働いている方が春ちゃんに対して微笑んでいました。

その方はとてもやわらかい表情、立ち姿だったので、春ちゃんの尻尾のゆれに納得しました。

 

田舎なので、車通りも朝夕の通勤や帰宅時間以外は少なく、人も非常に少ないので、頻繁に通る道で出会う人や店ではすぐに顔なじみになります。

 

動物たちはわたしたち人の心境を表情や立ち姿、声、動きなどから察知し、自分に危害を加えない相手であるかの判断をしています。

動物たちの察知能力には毎回、関心させられます。

わたしたちの心境や考えなどを正確に察知できるのですから。

 

例えば、犬や鹿を捕まえて、殺そうとしているならその考えは犬や鹿に伝わります。

そして、捕まえたり、殺したりすることを犬と鹿たちに隠し、いい人を装い動物たちに近寄り微笑んでも、それは真の微笑みではないです。

 

動物たちがホッと、安心できるやさしい微笑みは内面からあらわれると思います。

 

春ちゃんの尻尾がゆっくりゆらゆら揺らいでいたことから、春ちゃん自身、その微笑みに不快さを感じていない、ということがわかります。

不快や危険を感じたなら、尻尾はこのような動きにはならないですし、動かずに尻尾がある位置で止まっていることもあると思います。

 

動物たちに対して取り繕ったやさしさや笑顔は、動物たちは気づいていますが、わたしたち人は気づきにくいのかもしれないと思いました。

 

取り繕ったやさしさや笑顔、言葉に騙されないようにしたいものです。

 

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