今日は雨が降っています。

犬たちは室内ですごしていましたが鹿たちは庭に出ている時間がありました。

その様子を室内から伺うと、すぐるちゃんが雨に濡れる場所で毛を膨らませ座り、のぞみちゃんは雨に濡れないテント下で休んでいました。

先日の雨の日も、すぐるちゃんは雨に濡れる場所で休んでいました。

 

この様子を考えると、すぐるちゃんはのぞみちゃんに雨の濡れない場所を譲ってあげているのだと思いました。

 

雨の日、のぞみちゃんは少しイライラします。

そして、他の理由からの不満も重なり、今日は特にすぐるちゃんが近くにいるのがイヤでお互いの距離を広めにとっています。

 

のぞみちゃんはすぐるちゃんとの距離をとっていますが、すぐるちゃんの姿が見える距離にいます。

すぐるちゃんの姿が見えなったり、誰の姿も見えないとき、気配を感じたりしないときなどには「ピィ―」と鳴き、その時の気持ちを伝えます。

のぞみちゃんが鳴くとわたしは「どうしたの?」と様子を伺いにいきます。

すると、少し安心した表情や仕草、行動で「ちょっと不安だった~」など、その時の気持ちを伝えてくれています。

 

すぐるちゃんはのぞみちゃんの気持ちを察し、のぞみちゃんから自分の姿が見える場所で休み、今ののぞみちゃんが不快に感じない距離を保っているのだと思いました。

 

本当はすぐるちゃんも雨に濡れたくないのではないかと思います。

 

すぐるちゃんは、しばらく雨に打たれた後、室内に入りわたしの側へきて頭を下げジッとして「体の水分とって」言います。

 

水分をたっぷり含んだ毛からは水滴が床にポタポタ落ち、全身の水分をふき取るまでに床には小さな水たまりができます。

体の水分をふき取っている間、すぐるちゃんは毛を膨らまし気持ちよさそうにしています(体温調節の他に、気分がよくなったり、満足している時も毛を膨らませます)。

 

水分をふき終わると、すぐるちゃんはあたたかい部屋で休みだし、しばらくしてからのぞみちゃんも室内へ入ってきます。

ふたりとも室内に入って休みだすと、本気寝しています。

 

のぞみちゃんがとても不安だったり、恐怖を感じていたりすると、お互いの距離を縮め寄り添い休んでいます。

すぐるちゃんの行動を見ていると、すぐるちゃん、本当にやさしいな~と感じます。

 

 

のぞみちゃんがすぐるちゃんの後を追って、室内に入ろうとしているところです。

「わたしも入る~」と、のぞみちゃん。

 

 

 

のぞみちゃんの写真を撮っていると、犬の春ちゃんがやってきました。

「雨ふってるね」と春ちゃん。

他にも何か言いたそうな様子です。

 

写真を見て、春ちゃんの表情の変化を再確認しました。

そして、昔、わたしが春ちゃんに行っていた行為に深く反省し直しました。

今の暮らしを始めた頃から、

わたしは毎日春ちゃんにカーミングシグナルやボディランゲージで、

申し訳なかった気持ちと、良い関係(春ちゃんが安心できる関係)を築きたいということを伝えています。

 

しつけやトレーニングなどを行っているときの表情はこちらです。↓

 

目が小さいです。

そして、耳のあり方も今と違いますし、生き生きとした感じがありません。

目の下はいまよりもクマがはっきりとわかります。

 

今、春ちゃんはしつけやトレーニングの影響で興奮しやすく不安があるものの、

今の表情や姿からは抑圧に苦しむ感じやストレスのかかりが少ないことがわかります。

 

目が大きくなっているということは、顔面の筋肉などの力が抜けやわらいだからだと思います。

耳は抑圧やストレスから解放され、本来の春ちゃんの耳が今の状態であると思います。

昔に比べると表情ははっきりとしています。

 

 

しつけやトレーニングをしていた頃は、このように耳が根元から横に低くなっていたり、

ペタンとなっていたりが多かったです。↓

 

この写真の春ちゃんからもそのつらさがよくわかります。

目がうつろで、口にも力が入っています。

見ているのがつらくなる春ちゃんの表情です。

 

今の環境や動物たちへに対するわたしのあり方がきちんとと整っているとは言えないと思いますが、

今の関係は以前よりよいということは、春ちゃんの表情や姿、行動などから明白で、

春ちゃんの苦しみが以前より減っているということもわかります。

 

 

以前、わたし自身が他の人から言われたことがあります。

自身、とてもつらく感じる環境で過ごしていたので、そのつらさから脱したいと引っ越しをしました。

引っ越ししてしばらくした頃に、「あなたがこのような人とは思っていなかった。明るかったんだね」「表情がとても変わり別人のようになっている」「声にはりがでた」など言われました。

 

長く続いている苦しく、つらいと感じることが暮らしから少なくなったり、解放されたりすると犬も猫も人も他の動物たちも本来の自分を少しづつ出せるようになり、行動も変化していき、判断や選択などもそれまでと違ったものになってきます。

 

日々にはさなまざま出来事がありますので、以前より安全で安心できる環境で過ごしていても、本来の自分で暮らせるになるまで、何年もかかると思います。

大きく深い心の傷は生涯なくなることはほぼないと思いますが、安全で安心できる環境ではその傷も薄れた状態で暮らせます。

ただし、傷はなくならないので、フラッシュバックはあると思います。

 

春ちゃんはわたしに酷い思いをさせられたにもかかわらず、春ちゃんに行ってきた行為を反省し、関係を改めたいと伝えているわたしを受け入れてくれています。

犬たちの寛大さ、やさしさに人である自身の愚かさを感じるときがあります。

今後、動物たちを苦しめるといった、同じ過ちをおかしたくないという気持ちがわたしには強くあります。

その為に必要な知識を積極的に身につけていきたいです。

 

動物たちのその時の心境や心身の状態は、表情や姿、行動に表れていますので、そこから動物たちのつらさに気付くことができるといいなと思います。

 

 

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