5年ほど前に聞いた犬のトイレについての話を思い出しました。

 

子犬を迎えた人が犬のしつけ教室に通い始め、犬のトイレは人間が決めるということを教わってきました。

散歩時間以外は犬をケージに閉じ込め、トイレは人が決めた時間と場所でさせるのだそうです。

 

ケージ閉じ込めにも驚きましたが、生物的行動のトイレを人が決めるということにさらに驚きました。

この話を教わった子犬の同居人は「犬がお腹をこわしている時などはどうなるの?」と思ったそうです。

 

わたしたちがお腹の調子がいいときとそうでないときがあるように、犬や猫、他の動物たちにも当然あります。

排泄したいときもそのときの体や精神の状態、摂取した食材などから時々によって違います。

 

そして、精神の影響やそのときの情動など排泄と関わっています。

わたしたちは緊張したり、不安になっていたり、恐怖を感じたときなどトイレに駆け込むといったことが時にあると思います。

犬たちもそうで、緊張などすると排尿、排便します。

不安が大きいとその頻度は増すと思います。

 

犬を閉じ込めておくためのケージなど、多くの種類が販売されていますが、犬たちが休む場のすぐ横や近くがトイレ場所になっている物をよく見かけます。

わたしだったらそのような空間にいるのはイヤだな、といつも思います。

 

ケージに閉じ込められていなくても、人にトイレの場所を決められ、小さい頃に「ここでしなさいね」と言われることが多いのではないかと思います。

わたしは、春ちゃんが小さいとき、室内の一角にトイレ場所を作りそこで排泄するよう、トイレの強制をしていました。

このことも、わたし自身とても反省すべきことで、春ちゃんに謝罪したことです。

 

もし、わたしが誰かに「今、ここで排泄しなさい」と言われるとどう感じるのか。

しかも、わたしのしたいときでもなければ、したい場所でもないときにわたしは排泄できるのか?と想像すると、できない・・・。となります。

 

「ここでしなさい」と言ってくる誰か「まだ排泄しないの?」「早くしてしまいなさい」とわたしのことをずっと見ています。

そのような状況でわたし、絶対に排泄できないと・・・。

出そうだったとしても止まってしまいそうです。

 

そして、心のトラウマのひとつにもなると思います。

春ちゃんがそうだったと感じます。

 

春ちゃんはわたしと一緒にいるときは排便しませんでした。

なので、散歩にいっても排便をしたくてもしなかったのです。

リードがついてない状態で、わたしの姿が離れているときに便をしていました(庭の横や裏など)。

 

今の暮らしを始めて少しずつ、散歩中にもできるようになりましたが、春ちゃんはわたしの視線が気になり緊張をし、気持ちよく便ができない様子でした。

なので、わたしはいつも春ちゃんが便をするときは、体や視線などを春ちゃんから大きく外し、見ていないということを伝わりやすくしていました。

大変つらい思いをしていた春ちゃんですが、今では、わたしが側にいても気持ちよさそうにプリプリッと排便しています。

 

一方、ひよりちゃんはトイレトレーニングと言われていることを一切しませんでした。

怖かったら尿は出るし、急にしたくなるときもあります。

したい場所もひよりちゃんのしたいところで気持ちよくできるのがいいと思っていました。

 

いつも室内と庭を出入りできるようにドアを開け、過ごしていました。

わたしたちはひよりちゃんに何も言っていませんが、小さなひよりちゃんは庭のテラスに出て、排泄をしているときもあれば、室内にある洗い立てのマットの上でしているときもありました。

数回、寝起きや食後にひよりちゃんを庭に誘ってみたことがありましたが、ひよりちゃんの場、誘って庭に出たとしても、室内に戻ってから排泄することが続いていたので、庭に出るのもひよりちゃんに任せておこうと思ったのでそうしていました。

 

室内で排泄してもいいように、マットなどは洗える物にしておき、雑巾などを何枚か用意しておくとすぐにふき取れ、きれいな状態を保つことができますし、床材は水分が浸透しない素材にしておくと手入れも楽です。

 

犬と暮らし始め、わたしは犬たちの思っている行動を自由にできる環境が本当にいいと感じました。

 

わたしは犬たちに何も教えなくても、犬たちは自分で考え、それを行動にしています。

 

トイレにかんしても、わたしが気付かないうちにひよりちゃんは庭ですませるようになっていましたし、お腹や胃の具合が悪いときは自ら庭に出て便をしたり、嘔吐したりしていました。

 

犬たちの心身の健康のためにもトイレは犬たちがしたいときにさせてあげたいですし、それが当然なことだと思います。

 

もし、前もって排泄をすましておく方が犬たちにとってよい場合(たとえば、病院での検査前など)、散歩に誘ってあげるといいと思います。

 

トイレは誰かに監視されないで、気持ちよくできるのがいいなと思いました。

 

 

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違う話になりますが、オーストラリアの森林火災の規模がどれだけのものか書かれた表がありました。

その表に日本地図があり、火災規模におどろきました。

 

今日は森林火災のことが頭から離れずにいたので、少しでも多くの人に今起こっていることを知ってもらおうとプラカードを作ってインスタグラムに投稿しようと急に思いたちましたが、材料が足りず、絵を描くことにしました。

炎からなんとか逃げ延びることができた子どものカンガルーが抱き合っていた画像を見ました。

その表情や姿からは、どれだけ怖かったのかが分かり、涙がでてきました。

一刻も早く火が鎮火することを願うばかりです。

 

 

BBCNEWS記事↓

オーストラリアには常に山火事がありましたが、今シーズンは通常よりもはるかに悪化しています。

オーストラリア全体の火災の影響を受けた土地の総面積-1,000万ヘクタール-は、現在、イングランドの土地面積1,300万ヘクタールに匹敵します。

 

火災が英国、米国、日本の地理と比較してどれだけ大きいかを示すインフォグラフィック

オーストラリアの森林火災の原因は複合的ですが、温暖化が関係しているのは確かなので、温暖化を少しでも抑えることができるよう、地球や地球に棲む動物たちに思いやりある選択をして暮らしていきたいです。