東証システム不具合とSEの想い | 男40代サラリーマン日記

東証システム不具合とSEの想い

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東京証券取引所のシステムの不具合が判明したことで、システムを開発した富士通
の責任が浮上している。
回復基調に入りつつあった同社の経営に打撃を受ける可能性が出てきた。
11月に東京証券取引所と名古屋証券取引所で相次いで起きたシステム障害はいず
れも富士通側の人為ミスが原因だった。
今回のシステムトラブルの原因の詳細はまだ解明されていないが、同社への信頼は
揺らいでいる。
(毎日新聞 2005年12月12日 20時19分)


「システムを開発した富士通の責任が浮上している...」
別に富士通に恨みはありませんがまずいですねー。今回が初めてではないし。
公共事業にかかわるメーカとしては致命傷になり得るほどの大ごとのはずです。


同業(SE:システム・エンジニア)の私としては、「しかめっ面」状態です。
私がこの業界に入って、先輩達から教育されてきた中で一番印象的な事は、
「金(対外支払い)が絡むシステムで間違いおかしたら死人が出るぞ」
と言う事でしたね。決して、大げさな話ではないですよ。
システムトラブルが原因で「不渡り」なんて出す事になったらどうなるの?
つぶれる会社だってありますよ。


それくらいシビアな世界であると言う事ですね。プログラマーのあなたが作成した
プログラムが現実に稼動していると言う事です。バーチャルなんかではありません。
私が後輩達にも言っていることです。

単にあなたが自分の机上だけでやっている仕事ではないのですね。

身が引き締まる思いです。富士通はペナルティを科されても仕方ないと思います。
コンピュータは嘘をつきません。プログラムが間違えていれば、処理の結果だって
おかしくなります。
そのプログラムを作成しているのが、人間であると言う事です。システムの品質向上は永遠

のテーマですね。
富士通は最善を尽くしたとは思えないだけに残念な結果です。