伊奈町議会議員の冨井篤弥です。

 

早速ですが、令和6年4月21日に実施された伊奈町長選挙のことを覚えておりますでしょうか。

投票率も低かったため、忘れている方もいらっしゃることかと思います。

 

その選挙では、現職の大島清氏と、新人の小西彦治氏が4月16日~21日まで選挙戦を繰り広げました。

結果は、大島清氏が8615票となり、小西彦治氏の1630票を大幅に上回り当選されました。

 

しかしながら、これで伊奈町長選挙が終わった訳ではございません。

 

今回の選挙では、両者の得票率は以下のようになっています。

 

・大島清氏  約84.09%

・小西彦治氏 約15.91%

 

これが意味することとしましては、どちらの候補者の方も選挙の公費負担を受けられるということです。

町長選挙では、有効得票総数の10%以上の得票数が得られれば、公費で選挙時の費用を賄うことができます。

逆に有効得票総数の10%未満の得票数であれば、供託金(50万円)は没収され、選挙費用は全て自腹となります。

 

この選挙費用の公費負担制度により、供託金没収点以上の得票数を得られれば、供託金の返還と共に選挙費用も税金から拠出されるので、立候補者の方は極論とはなりますが自腹を切ることなく0円で選挙ができるのです。

 

さて、この選挙で新人候補として出馬した小西彦治氏は、令和5年から伊奈町長選挙に至るまで、計16回選挙に出馬しました。

そのうち、13回は供託金没収点以上となっているので、小西氏は選挙の公費負担を受けられる権利があります。

 

つまり、この2年も満たない短期間に13回、選挙の公費負担を受けられる権利を獲得しております。

 

そして、その後も今日現在に至るまで選挙に立候補しています。

本日は6月8日ですが、明日投票日の池田町長選挙にも小西氏は立候補しています。

伊奈町長選挙終了からまだ2か月も経っておりませんが、その後は辞退も含めると計3回の選挙に立候補しています。

 

結果、令和5年から今日時点で、計14回の選挙で、選挙の公費負担を受ける権利を小西氏は獲得しているのです。

 

小西彦治氏のこの動きについて、私は追及が必要な問題であると認識しております。

 

こうした経緯から、伊奈町長選挙における小西氏の選挙費用について、住民監査請求を検討していたことを先ずこの場で表明したいと思います。

 

そして今回の伊奈町長選挙については、伊奈町内の多くの方々が小西氏について疑問を抱いておりました。

 

そうしたこともあり、伊奈町議会6月定例会では、山野智彦議員が伊奈町長選挙に立候補した小西彦治氏について一般質問で取り上げております。

 

令和6年第2回伊奈町議会(定例会)2ページ目 山野智彦議員「町長選挙での他県からの立候補者の実態や目的について」

https://inamachi.gsl-service.net/doc/2019122700130/file_contents/2024-6Tshitsumon.pdf

 

当初、住民監査請求を検討しておりましたが、まずは山野議員の一般質問と伊奈町側の答弁を伺ってから、今回の町長選挙の件に関して今後の対応を考えていきたいと思います。

また先日、議会の後に山野議員と小西氏の件で少しお話ししましたが、小西氏について不信感を抱いておりました。

 

――改めて事態の重大さを感じました。

 

そうしたことから、町長選挙の期間中に私が作成した小西彦治氏についての疑問点や問題点等をまとめた文書をこの度ブログで公開することに致しました。

 

 

以下の資料は、4月に実施された伊奈町長選挙の際に、町民の方への説明で作成したものになります。

「伊奈町長選挙候補者である小西 彦治 氏について」

作成者 伊奈町議会議員 冨井篤弥

作成日 令和6年4月19日

 

 

当初、この資料はこうした不特定多数の方が見ることができるブログなどで掲載する予定はございませんでした。

 

ただ、伊奈町内だけでなく、より多くの皆様に共有するべき情報と考え、公開することにいたしました。

小西氏が今後、他の自治体の選挙に立候補した際、有権者の皆さまの参考資料にしていただければ幸いです。

 

資料を要約すると、小西彦治氏の選挙に関する疑問は3つにまとめられます。

①なぜ、短期間で非常に多数の選挙に出馬しているのか

②なぜ、選挙で使用するポスター等を使いまわしているのか

③なぜ、選挙ポスター印刷者の実態が不透明なのか

 

特に選挙ポスター印刷者の実態は非常に不透明です。

選挙ポスターを印刷している「アートデザイン」のウェブサイトはなく、該当する法人もございません。

グーグルマップで調べても出てきません。

当然ながら、アートデザインの実績なども出てきません。

 

ただ、調べていくと、小西氏は伊丹市議員時代から「アートデザイン」を名乗る業者を使用していました。

これは、伊丹市議会の政務活動費収支報告書に残っています。

そしてこの業者を利用していたのは、調べた限りでは、小西氏とその関係者だけでした。

 

それ以上のことは分かりませんでした。

 

一つ言えることとしましては、「アートデザイン」は選挙ポスター印刷者でございますので、小西氏が立候補するたび、収入が発生します。

 

よって、これらの疑問を明かす鍵は、小西氏とアートデザインの関係にあると思います。

小西氏とアートデザインの関係性、両者間でのお金の流れや使い道を追及することで、これらの疑問は明らかになるものと存じます。

 

ただ、私の力では限界がありますので、この問題について一人でも多くの皆様にご関心を持っていただき、追及していただけたらと願うばかりです。