今日は大学において、ウラジオストク訪問時と平成28年北方領土ゼミナールの報告会を実施しました。

 

ロシアウラジオストクと北方領土の原点の地の二つの地を見て、今後の日露関係の在り方や北方領土問題の今後の関わり方について、講演しました。

 

そして、自主制作SF映画「北の空」の上映も実施。これについては、私自身は制作関係者でこれまで何度か見返してきましたし、制作に関係のない人とプライベートで見ることもありました。

 

しかし、この様な場で見るとまた違った印象を受けました。

 

正直なところ、上映後、強い衝撃を受けました。「君の名は」よりも衝撃的でした(苦笑)。

 

失礼かもしれませんが、観客の皆様は演出や表面的な所を楽しんで、肝心な北方領土問題の内容については終始無関心という雰囲気に強い衝撃と不安を感じました。

 

この映画は北方領土問題について、一般国民の関心がなくなり、問題の本質が分からなくなった時代を物語にした社会科学系のSF映画です。だからこそ、観客もその映画の一部となっていたことに強い衝撃を受けました。結果、劇中ではそれを逆手に政府はいい様に問題を解決しようとし、無関心であった国民にもそれが跳ね返ってくるのですが、国民は自分のせいだとは思わず気付かない。自分らで作った映画ながら、変なリアリティを感じ、怖くなりました……

 

思えば、今年の北方領土ゼミナールは石川県にも参加者募集がかかっていたのに誰も応募しなかったし、福井県の代表は直前になってドタキャン……

 

このことからも言える意識の薄さがもたらす、北方領土問題の未来は果たして明るいのでしょうか?

 

選挙にも行かない、政治にも参加しない、領土問題にも無関心……平和ボケもいいところです。