一昨日、ロシア連邦がウクライナに侵攻したことは、僕にとって青天の霹靂でした。露政府の首脳部が下したその決断が、とにかく悲しくて悔しくて堪りません。まだ正直受け止められなくて、今はただただひどいとしかいえません。

 

僕にとってロシアもウクライナもご縁のある大切な国です。ロシアは二度の訪露と日露両国間が抱える外交問題に関して、ウクライナは小学生時代に僕の家庭教師をなさって下さった方の出身地です。その方は日本への留学中に、僕の面倒を見て下さり、当時は何も知らなかったウクライナやロシアのことについて僕の興味関心を持たせて下さいました。僕の人生で一番初めにウクライナとロシアにふれたこの機会が、今の僕につながっていると思うと、とても大切な思い出です。本当に感謝に堪えません。ただ、今どちらにおられるのか分からなくてとても心配です(父にも訊きましたが分からないとのことでした)。

 

ウクライナとロシアは歴史的に見ると、本当に兄弟のような関係です。ロシアの歴史はキエフを首都とするキエフ大公国、つまりウクライナから始まっており、文化的にも民族的にも深い結びつきがあります。ロシアの誕生の地を、故郷と言える地を自ら戦火に晒すなど、本当にありえないです。今は親戚の家である自分が誕生した生家を、自分のものにすべく殴り込んで暴力で手に入れようとするのと何ら変わりありません。いったい首脳部は、クレムリンは何を考えているのか理解に苦しみます。とても悔しくて悲しいです。

 

ロシアに対しては今、僕の中で色々な感情が渦巻いております。当然、日本は断固たる厳しい制裁をすべきと思います。それでも、日本とロシアが抱える外交問題について、特に両国間の領土の問題について、軍事的な制裁だけは僕は絶対に望みません。昨年12月に衆議院に提出した陳情にある日ソ共同宣言の遵守と履行で日露の外交問題を平和的に解決するという僕の考えは揺らぎません。日ソ共同宣言が破棄されない限りは、ですが。

 

つい先日、クナシリという映画を観ましたが、そこからも垣間見えるようにロシアは国内にも色々と問題を抱えています。ロシア首脳部は侵略戦争をただちにやめ、もっと国内のロシア国民を大切にしてほしい、もっとロシア国民と向き合ってほしいのです。いま、僕がロシア政府に言いたいことはそれに尽きます。