「会派ってなんだろう?」

無所属で無党派層の一人として伊奈町議会議員をしている冨井篤弥です。

 

私は、過去から現在に至るまで、特定の政党に所属していたことは一度もありません。

 

今回の伊奈町議会議員選挙におきましても、政党からの推薦はもちろん、支持などを受けずに活動してまいりました。

 

ただ、私が令和元年の5月に伊奈町で立ち上げた「改新みらい」という地域政党がございますので、厳密には完全な無所属とは言えないかもしれません笑。この「改新みらい」については、住みよい伊奈町のために本当に必要な政策を進めるグループです。

 

そして当初は、この「改新みらい」を伊奈町議会の新たな会派として立ち上げようと考えていました。

 

しかしながら、伊奈町議会では現在、国政政党以外の一人会派は認めないという決まりになっております。

 

こうした経緯より、私は、会派に所属しない議員として活動していくことを決断いたしました。

会派別の議員名簿に冨井篤弥の名前がないぞ!と思われた皆さま、ご説明が大変遅くなりました。

 

会派名 議員名 所属政党名等
新政伊奈 山野智彦 幸福実現党(公認)
藤原義春 自由民主党(推薦)
◎佐藤弘一 自由民主党(公認)
日本共産党 大野興一 日本共産党(公認)
五味雅美 日本共産党(公認)
◎大沢淳 日本共産党(公認)
颯政会 川内雅人 無所属
武藤倫雄 無所属
◎栗原惠子 無所属
清風クラブ 髙橋まゆみ 無所属
◎上野尚德 無所属
公明党 木俣美千代 公明党(公認)
◎戸張光枝 公明党(公認)
立憲民主党 ◎青木久男 立憲民主党(公認)
日本維新の会 ◎仲島雄大 日本維新の会(公認)
会派に所属しない議員 冨井篤弥 無所属

 

 

Q.会派に所属しようとは思わなかったの?

A.既存の会派への所属も、当初は可能性の一つとして検討しておりました。

 

ただ、私という存在が、町民の皆さまから当選をいただけたのは、しがらみのない無所属の若者であったからだと思います。また、自分自身も、無党派層の一人であり、先の選挙で無所属であることを明言して活動して参りました。

 

「しがらみがない!」、「特定の政党に所属しない無所属!」、「若者!」――私の持つ、こうした要素を考えた際に、皆さまのご期待にお応えするには、会派に所属せずに活動していくことが最善であると考えました。

 

会派に所属しないメリットを活かし、伊奈町議会で新しいことにチャレンジしていきます!

 


Q.会派に所属しないことのデメリットは?

A.会派に所属しないデメリットについては、政務活動費を申請できないことがあげられます。つまり、政務活動に関する費用を税金に頼らず、自身で全て負担しなければならないということです。

 

伊奈町議会政務活動費の交付に関する条例においては、政務活動費は、議員個人ではなく、会派に対し交付するとあります(第2条)。そして、その政務活動費は、1人あたり、月額7,000円と定められています(第3条)。

 

つまり、伊奈町議会では、会派に所属している議員ならば、会派を通して月額7,000円(年間84,000円)を政務活動費として請求することができます。

 

逆に、会派に所属していない議員は、政務活動費を請求することはできません。

これが、会派に所属しない唯一のデメリットになると思います。

 

ただ、「冨井は新人議員だし、会派に所属しなければ、基本的な議員の仕事を勉強できないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

ご安心ください!

議会事務局の皆様や、様々な議員の皆様、地方議会に詳しい皆様から学んだり、相談したりして議員の仕事を勉強しております!

 


Q.「会派」について、どう考えているの?

A.私自身は、伊奈町議会のような議員定数が少数の地方議会に、会派というものはいらないと考えております!

 

地方議会における、「会派」という仕組みのメリットを考えた際に、メリットというメリットが思いつかないからです苦笑。

会派というものは、例え緩やかな集団であったとしても、党議拘束(会派のルール)や、会派内に力関係を生む可能性を持っています。また、会派同士の関係や対立により、議員個人の良心や考え方が侵害されてしまう可能性もあります。

 

どの議員も、住民の皆さまの負託によって選ばれた個人である、という原点に立ったときに、何が大切でしょうか。

所属政党や会派の考え方でしょうか?

 

私は、住みやすい伊奈町をつくりたいという、議員個人の良心に基づく考えや行動こそ、所属政党や会派の考え方以上に大切にするべきものだと思っております。

 

議員個人個人が掲げたマニフェストや政策は、その最たるものです。

 

とはいえ、会派をなくすことは現実的ではございません。したがって、会派について、伊奈町議会にいま必要なことを代わりに記します。

 

――それは、「1人会派に寛容な議会」です。

 

これは、国政政党所属の議員だけでなく、それ以外の議員についても、1人会派を結成できるような議会が望ましいということです。

 


おわりに

会派という仕組みがある伊奈町議会ですが、議論するところは議論し、協力するところは協力するという姿勢が大切だと思っております。

 

私自身は、政党や会派を見て判断することは控えたいと思います。

 

どの議員さんも町民の皆さまから選ばれている、ということを肝に銘じて議論や協力をして参ります。

 

伊奈町議会議員

冨井 篤弥