こんにちは!

伊奈町にある地域政党「改新みらい」の冨井です。

 

今回は、埼玉県内の町村議会議員の月額報酬を見ていきます!

 

○議員報酬の多い町村議会TOP5○

  自治体名 報酬額
1位 三芳町 252000円
2位 毛呂山町 244000円
3位 小川町 242000円
4位 川島町 237000円
5位 杉戸町・松伏町 235000円

 

埼玉県内の町村議会議員で、最も月額報酬が多い自治体は、三芳町の25万2000円でした。

続いて、毛呂山町の24万4000円、小川町の24万2000円と続きます。

 

三芳町議会議員の月額25万2000円は、県内の町村議会議員の月額報酬の平均額21万7087円と比較して、3万4913円高いです。

 

○議員報酬の少ない町村議会TOP5○

  自治体名 報酬額
1位 東秩父村 171000円
2位 小鹿野町 175000円
3位 長瀞町 177000円
4位 皆野町 190000円
5位 横瀬町、ときがわ町 201000円

 

埼玉県内の町村議会議員で、最も月額報酬が少ない自治体は、東秩父村の17万1000円でした。

続いて、小鹿野町の17万5000円、長瀞町の17万7000円と続きます。

 

東秩父村議会議員の月額17万1000円は、県内の町村議会議員の月額報酬の平均額21万7087円と比較して、4万6087円低いです。

 

○地方における議員報酬の課題○

埼玉県内の町村議会議員の月額報酬事情が少しお分かりになられたかと思います。

 

県内の自治体の議員報酬の月平均額は21万7087円です。

令和5年の大卒の新入社員の初任給平均21万8324円と同じくらいですね。

会社によっては入社2年目~5年目と同じくらいの給料かと思います。

 

この町村議会議員の報酬について、メリットとデメリットを見ていきます。

 

☆メリット

・議員報酬に充てる自治体の支出を抑えることができる。

・兼業等による他の大きな収入がない議員であれば、議員本人が物価高騰や社会情勢に振り回されやすく、それに対応した施策をクリティカルに展開してくれる。

・議員報酬の額から、報酬目当てで立候補するような人はある程度減り、本当にまちづくりをしたい人が立候補してくれる。

 

☆デメリット

・議員報酬が少ないことによって、ハイレベルな人材に立候補してもらえる可能性が低くなる。

・兼業等による他の大きな収入がある議員から、議員の仕事を小遣い稼ぎ程度に思われる恐れがある。

・議員は兼業や副業等をしないと子育てをすることは実情として難しい。→若い世代、子育て世代の立候補の障壁になる恐れ。

 

○改新みらいの考え方○

改新みらいは、昨年12月に議員の期末手当の引き上げにも反対しましたが、議員報酬自体の引き上げにも反対です。

私どもとしましては、「本当に町政を改新したい」、「住みよい町を作りたい」という方に議員をしていただいたいからです。

いただいたご意見ご要望だけでなく、物価高騰や社会情勢の影響を議員本人が生活の中でしっかりと受け、それらを基に活動してほしいのです。

 

故に、改新みらいとしては、議員の報酬は、その自治体に住まう方々の所得の中央値か、それより少し下くらいが適切であると考えています。

また、兼業等による他の大きな収入がある議員については、所得に応じて報酬を減らす仕組みが必要と考えています。

 

一方で、議員報酬について、極端な引き下げについても反対です。

それはデメリットに記したような理由からです。

極端に低い議員報酬か、またはボランティアのようになれば、本当に時間に余裕のある方しかできなくなってしまいます。

従って、若い世代や子育て世代の立候補の障壁となります。ハイレベルな人材の立候補も一層期待できなくなるでしょう。

結果として、ますます議会そのものが高齢化するか、その自治体での発言権や議決権を得ることで得をする層のための政治になることでしょう。それは、いいまちづくりにつながるのでしょうか。

若い方や、子育て世代の方に立候補していただくためには、それ相応の議員報酬が必要であると思います。

 

○まとめ○

いかがでしたでしょうか。

埼玉県における町村議会議員の報酬事情について、垣間見えたと思います。

 

町や村に住まわれている方で、既にまちづくりの活動を積極的にされている方、また、若い方にはぜひぜひ議員という仕事をお考えいただけたら嬉しいです!

しかし、仮に専業でされることを検討されるのであれば、ご自身の将来の希望(結婚、子育てなど)を叶えられそうか、または、今の生活・家庭を維持できそうか十分ご検討なさってください。

 

私自身、町議会議員を兼業で行っていますが、まちづくりと自営業との仕事のバランスに悪戦苦闘中です。

打ち明けますと、議員専業で子育てというのは、実情として無理があると思います。

 

でも、本当に若い方の声が町村のような地方には必要だと思います!

25歳からチャレンジできますので、ぜひ若い声で、村や町を盛り上げていってほしいです!

 

来年度もよろしくお願いいたします!

 

改新みらい

冨井 篤弥