これも球泉洞の直売所で購入しました。
勉強不足でいままで知りませんでしたが、「豆腐の味噌漬け」は、球磨郡の五木村や八代市の五家荘(ごかのしょう)、そして人吉、阿蘇など、熊本各所の山地に伝わる保存食として知られている特産品とのこと。
とくに五木地方では、この地に入った平家の落武者によって伝えられたともいわれているそうです。
豆腐は硬めの木綿豆腐を使い、重石をのせて水分をとったあと数時間かけて焼いて、味噌に漬け込むとのこと(およそ3ヵ月間)。
漬け込む味噌によって、まったりとしたチーズ風の味になったり、燻製のような深い味わいになったりするそうです。
さっそく薄くスライスしていただきました。
と、尖がった味噌味噌しさはなく、厚揚げとチーズと蒲鉾と、ほんの少しからすみを足して割ったような、落ち着いた味わいです。
これ単独でごはんのおかずにするにはパンチが弱いですが、酒の肴にはばっちりだと思います。
木の芽との相性も良好です。