日本アカデミー賞主演女優賞の最優秀賞を安藤さくらが受賞した映画、怪物。
新人賞と、監督賞と、作品賞も受賞している。
小学校高学年の息子が生活に異変を見せた時、シングルマザーの安藤さくらは学校に乗り込んでいく。子どもを守りたい気持ちが出過ぎて、学校側から見ればある意味、クレイマーやモンスターペアレントに見られるだろう。
この安藤さくらがタイトルの怪物だ、と思っていた。
話が進むと、おんなじ場面が繰り返される。視点、みる角度が違っている。
息子の担任、永山瑛太が無気力の教員かと思いきや、誰よりも児童のことを考えているのに、校長など学校側の永山瑛太に対する指導や扱いがどうもおかしい。
もしかしたらこの学校側の態度が怪物なのかも?
そして、いじめにあってそうな息子のクラスメート、より君。学校でいじめられても何食わぬ顔ですごしている。家では、父親の中村獅童に壮絶な虐待を受けていた。中村獅童が怪物?
息子とより君は森の奥の古い電車の車両を秘密基地に仲を深めていくんだよね。
嵐の夜、息子が見当たらず、安藤さくらと永山瑛太が探しに行く。秘密基地の車両にたどりついても2人はいなかった。
嵐のあと、晴れ渡った野原を笑いながら歩いていく息子とより君。これがラストシーンなんだけど、、、結局はなにが怪物なの?