想い出のワイン
ワインの想い出話です。
ワイン好きが集まって飲んでると「想い出のワインは?」なんて話しを肴にしたりするんです。
そんな時に、私が挙げるのは2本。
1本目はKRUG(シャンパーニュ)
それは2002年、フランスに住み始めて間もなく週末旅行で行ったランスというシャンパーニュやシャガールのステンドグラスが美しい大聖堂で有名な街での事。
ここでの1番の目的は一般には受け付けていないKRUGの工場見学でした。
夫君が気持ちを込めて書いた手紙。思いが伝わり叶った工場見学。
彼はウキウキだったけど、私は激ブルー。
フランス語も理解出来ないし、マンツーマンで案内してくれるなんて気が重い~、逃げたい~ で、1週間前から胃が痛くなるほど。
でも、案内してくれた美しい女性はフランス人にしては珍しく親切な人☆
何度も私を見ながら「もっとゆっくり話したほうがいい?」なんて言ってくれて・・・。
ま、どっちにしろ理解できないんだけどさ。
見学が終わり、小部屋に通されて開けてくれたKRUGのマルチヴィンテージ。
工場から一歩も出た事がない深窓の令嬢は、私の「無事に終わった~」っていう気持ちも手伝ってなのか、脳天直撃の美味しさだったのです 。
そしてもう一本はボルドーのChateau petit village。
ワインを飲み始めた頃。 まだ「ぶどうの品種によってこんなに味が違うんだ~。」と思ってた頃に参加していたワイン会。
何度か参加しても白と泡の美味しさは感じていても赤の美味しさはサッパリ分からずで、「赤ワインは苦い、渋い
、好きじゃない
。」って結論に達しようとしていた時に主催者の方が「今日は特別に僕の好きなワインを出します。」と言って開けてくれたのがコレ。
ひと口飲んだ途端に赤が好きになって、その時の衝撃が忘れられずに今でも私にとって大事な想い出の1本となっているのです。
その後、このワインと引き合わせてくれた方は札幌を離れたと聞き、それ以来ずーっとお会いする事が無かったのだけど、先日友達のふくちゃんブログ を見ていて気になった一軒、『祥瑞さっぽろ』を調べていたら、昨年末にその方がススキノにオープンしたお店だったのです。
先週末、早速お店訪問してChateau petit villageが15年前(16年かな?)のあの日から私にとって大事なワインになったという事をお話ししてきました。
自己満足だけど、「ありがとうございます」を伝える事が出来た、嬉しい。」って気持ちで精一杯だったのだけど、ひと通り話し終わるとその方は携帯の待ち受けを見せてくれて・・・
そこにはこれと同じワイン↑が写ってたんです。
この日の最後の1杯は一緒にメルローで乾杯。
ちょっと、ジ~ンな夜でした 。