今日は自転車で図書館へ行く途中、とても珍しいものをみました。

飛行船です。

それは大手携帯電話会社のものでした。

ゆっくりと動く飛行船を、暫く眺めていました。

すると、小さな男の子が、飛行船を見上げながら、飛行船を追いかけて走り出しました。


楽しそうに一所懸命走っている男の子を見て、元気が湧いてきました。


履修問題について、もう少し書かせていただきます。

まとまりのない文章ですが、私たち当事者の考えや何かをお伝えすることが出来ればと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。



+自覚なし+


新聞で大々的に取り上げられ、メディアでも連日報道される未履修問題。


次々と名門校、有名校、公立校が名前を挙げられ報道される中、私の学校ではひたすら通常の日常が進んでいました。


週につき一回のハイペースで模試を受け、受験という波の中に呑まれていきます。


そんな中、友人が話かけてきました。


「なんか大丈夫みたいだね」


「あぁ…、未履修問題のこと?」


「私立はもみ消せるから元から大丈夫なんだろうね」


「…いや、でも全国でも指折りの名門校や有名校とか報道されてなかった?」


「だって、報道された名門校や有名校は、私たちの学校なんか足下にも及ばないレベルの学校なんかは、今の時期にこういう事件があったって進学率にはあまり影響しないんじゃない?」


「確かに、天と地がたとえひっくり返っても、学校自体の差も生徒の質も、絶対に覆すことはできないだろうけれど…」


「もし、私たちの学校の未履修があって、報道でもされたら、それこそ、今年の進学率は過去最低になるんじゃないかな」


「…この時期に問題が持ち上がったという事が、辛いね」


「たぶん半年前ぐらいなら、まだ余裕があったと思うけど、よりにもよってこの時期にはね…」


「何か、学校側も一言も言わないし、クラスのみんなも何も言わないし、気にしていないのかそれともあえて触れないようにしているのか…」


「まぁ、この時期に余計な事で頭を使う余裕が無いよ」


「そうだね」


友人との会話をしながら、どうしても私の中のもやもやとした気持ちは拭えませんでした。


私立だから、たとえ問題が起きてももみ消せる。


無意識のうちに自分もそう思っていたのはないのか。


友人の言葉を聞いたとき、どきりとしました。


自分がこの問題について考えすぎているところがあるのかもしれません。


しかし不自然なほどの世間と学校内との、未履修問題に対する温度差に私はとまどっていました。


一言ぐらい、「大丈夫」と学校側から言及があってもいいはずなのに…。


しかし、そんな気持ちや考えも日に日に薄くなっていきました。


一日一日が、センター試験までのカウントダウンとなってきています。


学校側が何も言わないということは、未履修漏れが無かったということ。


ならばそれでいい。


よけいな波風はたてない。


深く考えない。


そんな空気が学年全体を包み込んでいるようでした。