不意に襲ってくる幾つかの波がある

それは絶望
それは虚無感
それは苛立ち
それは逃避

そしてときどき小さな小さな喜び

波は繰り返しやってきてはすっと退く

その繰り返し

だが一度大きな津波が来ると波がなかなか退いてくれないばかりか、時には退いた後も傷を残していく

それが 淋しさ

どうしようもなく淋しくて切なくなるのだ

そして
身体の内側からそれはじわじわと私に浸透していく

白く鈍く光る私の芯まで

空腹も苛立ちも悲しさも何かをすれば大抵は鎮火する
だけど淋しさだけは

絶対に制御出来ない