推薦が決まった人

決まっていない人

専門学校へ行く人

大学へ行く人

私のいる一つのクラスの中には様々な思惑が渦巻いています。

朝教室の扉を開けて挨拶を交わす——「おはよう」
たったそれだけで解ってしまう、悲しきかな中等部から6年一緒にいた人間の性。
空気の重さと張り詰めた皆の瞳。口元は微笑んでいるけれど、瞳の奥は何か淀んでいる。

また一人推薦が決まったんだね──。

思っちゃいけない考えてはいけない。推薦が決まってもまだ大学が決まったわけではない。彼らも彼らなりの苦しみやしんどさがある…。

決して 裏切り者 なんて思わないけれど、何故かそれによく似た感情を抱いてしまう。
これが残された者達の苦しみなのか…。

日毎に苛々がクラス内に伝染していっています。決して声には出さないけれど、今までに感じたことの無いどろどろとした感情が私たちを支配していっているようでなりません。。。