昨日の夜中、原因不明の腹痛に見舞われました。

冷や汗がすごかったです。

うーん…、寝不足。

+DMZ博物館+

駐車場が見えてきました。

バスから降り、私たちはバスの号車ごとに列になり、ある建物の中へと入っていきました。

『DMZ博物館』

写真撮影は」ほとんど禁止のジオラマを使ったトンネル模型や、説明。

南北戦争などの写真などもあります。

私たちはまず最初に、小さな映画館のような所に行きました。

とても小さなところで、クラスごとに何回かに分けてある映像を見ました。

それは、戦争の映像でした。

南北戦争の経緯や、DMZの説明。

DMZは長さ248kmの軍事境界線の事を言います。

南北2kmずつ、幅は4km、総面積6400kmのこの広大な土地は軍事行為を一切禁止する緩衝地帯となっており、厳しい監視体制と警備が24時間行われています。

映像では南北戦争での激しい銃撃戦の様子や、兵隊の方が銃を撃つ様子、そして北朝鮮のスパイが掘ってきたという第三トンネルの当時の様子が生々しく映されていました。

一糸乱れぬ軍隊の行進。

地雷でしょうか、激しい砂埃があがった映像もありました。

そしてその映像を微動だにせず見つめる軍人の方。

日本には今はもう徴兵制度はありません。

しかし韓国には未だにあり、私と年齢もさほど変わらない人が軍に入り兵隊として生活します。

それがいくら期限付きだとしても、もし自分が軍隊にいる間に戦争が起これば、兵隊として戦地に行かなければならない。


北朝鮮と韓国は 休戦しているだけなのです。

そのことを私はここに来るまでの間何度も頭に浮かべました。

そしてこの博物館に来てからも、その文字は頭から消えることが無く、いっそう鮮明に浮かび上がってきました。

映像の中で、とても豊かな自然を映している場面がありました。

それは非武装地帯の映像でした。

非武装地帯には、未だかつて人が足を踏み入れたことのない区域が存在し、そこでは様々な植物や動物たちが、人の手が加えられていないそのままの豊かな自然の中で生息しているそうです。

有刺鉄線と、銃で遮られた壁の向こう側では生物たちがのびのびと、国境も戦争も関係なく命をはぐくんでいる姿を知ることが出来ました。

バスガイドの方は、この映像を見終わった後でさらに詳しく映像の内容を説明してくれました。

その中で、この豊かな自然環境の事を説明するときに最後に一言、

『皮肉なことですね。』

と言われました。

その一言の言葉が、私の記憶の中に今でもハッキリ残っています。

DMZ博物館を見学し終えると、次はいよいよ第三トンネルの中へ入ります。