青森紀行 前段 | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

今をさかのぼる1ヶ月前のこと、わしは大量の切符を買い込んだのじゃ。

なぜかというと、トレンタ君を利用する場合、全員が同一の発着地であって、更に全員分を一括購入しなければならんからなのだ。


レンタカー利用券も同時に発行されるので、その分まで支払うから15万円。たまたまカメラを買った金額が10万円。名古屋の出張、急な接待で現金を持ち合わせていなかった分など、全部カード払いなので、カードの利用金額がすごいことになったんだな(笑)


目的は青森じゃ。東日本で唯一温泉に入ってない県、それが青森・・・とその時は信じておった。寝台でゆっくり考えたら気がついたのが、あのいまいましい神奈川じゃ。なんてこった。神奈川の温泉に入ってないだなんて、考えもしなかったぞ。


と思ったのは事実じゃ。でもね、今考えたら箱根に行ってるじゃん。酔っ払ってたんだねきっと。


ということで、東日本で唯一温泉に入っていない都道県であるのが青森なのじゃ。



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というわけ(同一駅発)なので、全員が高崎駅に集結するわけだ。潔く休みをとった者、そうもいかなくて半休をとった者、定時でダッシュして帰ってきた者、様々じゃがな。


集合場所はキリンシティじゃな。


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大荒れと報道されておった関東地方で、現にわしは家を出る前まで雷雨だったんだが、22時48分、定刻で寝台特急あけぼの号は高崎を出発したわけじゃ。



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「なんでそんなところケチるの~?」ととある参加者の妻が申したそうだが、寝台車ってものはそんなに快適さに違いがあるわけでもなく、まあBソロとかAとかならプライバシーは確保されるけど、Bと同じ客室条件で、浴衣、毛布、枕がないのが、ゴロンとシートなわけじゃよ。


みんなキャンプ経験してるでしょ。大丈夫、大丈夫。これで約6000円/人の節約になるのだから、その分、旨い物喰ったりしたほうがいいでしょ(笑)


ここで親切にあけぼの号について、語ろう。


あけぼの号は上野発の夜行列車降りたときから~♪・・・いやそうじゃなくて、そうなんじゃな。それで、なぜか群馬を通って新潟に抜けて日本海側を北上して、青森駅は雪の中~♪・・・に到着するのだな。


食堂車はおろか、車内販売、自動販売機もない。喫煙室もない(が、喫煙できる個室の寝台はある)。停車時間もほとんどの駅は短かいので、駅弁ダッシュが可能なのは秋田駅の4分間の停車時間だけじゃな。それには3号車とか後ろよりに車内で移動しておくと良いと思う。喫煙したい場合はゴロンとシートの8号車がベストじゃな。目に前に喫煙場所があったからな。ちなみに8号車は前のほうじゃな。


ちなみに、女性客専用の通称レディゴロなるゴロンとシートは1号車であるな。普通のゴロンとシートにも女性は乗れる(乗ってたし)ので、これは男女不平等であると問題にしている人もあるな。これがサンライズ出雲などという、なかなか取りにくい人気列車であると、その不平等さは著しく現われるだろう。あけぼののボロンとシートもこの日は満席で、発売日にとったわしらは、真ん中より後ろ側だったので、翌日だったら取れていなかったような気がする。


飲料水はとりあえず、社内にあることはるが、ちょろちょろとしか出てこないのじゃよ。だから、飲食物は事前に買い込んでおかねばならない。


トイレ、洗面所はあるし、そこには100V電源が供給されているから、いろいろなことに利用できる。



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話を戻す。


ほらね、快適じゃよ。乗り込んでからもひそひそと宴会は続いて、もう十分呑んでるわけだしね。寝るだけ、ね~る~だ~け~。


ということで0時30分就寝。


朝寝坊弁慶のささやかな交湯録


目覚めれば、もう窓の外は秋田県だわな。



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秋田駅ですら6時台の通過なのじゃよ。到着まではまだたっぷり時間があるので、思い思いに寛ぐのじゃ。わしは二度寝した。



朝寝坊弁慶のささやかな交湯録


9時45分、ようやく新青森駅到着じゃな。終点、青森まで行きたいところじゃが、レンタカーの営業所が新青森駅前なもんで、ここであけぼの号とはお別れじゃ。


先頭車両の色が違うのは長岡駅で交換されるからなのじゃな。


さ、いよいよ青森じゃよ!