石巻 | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

大宮からは「はやて19号:こまち19号」で仙台へ。この車両は全席指定なのだけど、本庄駅の自動券売機ではすでに買えず、大宮駅の窓口で購入。


はやては3列シートの真ん中の席しか空いてないから、と薦められて乗ったのは、こまちだけど、はやては最新のE-5系だった。乗りたかったな。


朝寝坊弁慶のささやかな交湯録


仙台から石巻まではJRの仙石線が走っているのだけど、いまはまだ一部が復旧していないので松島海岸から矢本までは代行バスで運行している。


photo:01

仙石線は土曜日だから空いているだろうな思っていたが、そこそこ乗客がいてバスに乗り切れるのかなと心配になった。でも代行バスは2台セットで運行しているのでそれは杞憂に終わった。スピードだけを求めるのなら仙台から高速バスがあるし、運賃もそんなに高いわけじゃないんだけど、地元の人と同じように向かってみたいと思ったからあえて仙石線を利用したというわけだ。


松島海岸は地形的な要因が幸いし津波の被害は小さくて済んだ。ボランティアの力もあって、観光の受け入れ態勢は万全で早くから観光PRをしていたが、その成果か観光客の数も思いのほか多かったようにみえた。



朝寝坊弁慶のささやかな交湯録


代行バスの運行ルートではいったいどんな景色が現れるのかと思っていたが、被災した家屋はわずかしか見えず、それもなぜあの家屋がやられていてこちらの集落が無傷なのかというようなところがみられた。瓦礫がすでに撤去されたからかもしれないが、私にはこのあたりは川沿いに津波が上がってきたからで堤防との位置関係のように見えた。


石巻についてまず思ったのは、海に近い地域に向かってみようということだった。あてもなく旧北上川に向かっていくと1階部分が被災した建物がいくつか現れ始めて、そこから河口に向かうと打ち上げられた漁船がまだ残っていた。



朝寝坊弁慶のささやかな交湯録
朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

やがて、日本製紙の工場の煙突から勢い良く煙が出ている様子を右手にみる頃には建物がまばらになってきて、いくつか残った建物のひとつが石巻市立病院だとわかった。当時のこの周辺の様子はこちら で確認できるけど、そうじゃなかったらこの状況はちょっと把握できないほど、瓦礫はなくなっていた。これだけの瓦礫を撤去するのはたいへんだったに違いない。


photo:02

市民病院は津波の被害で現在は別の場所の仮診療所で外来対応をしている。


photo:03


心配な人のために放射線量のチェック。看板の前のバス停付近の草の上80cmで2回計測。0.07μSvだから関東と同じくらいか低い。目だったところには瓦礫がなくなったといっても、市立病院の後ろ側には自動車はまだ積み上げられているし、ようやく解体が始まった家屋もある。



朝寝坊弁慶のささやかな交湯録
朝寝坊弁慶のささやかな交湯録


地元の人らしい姿はあまりみられなかったが、タクシーで見に来ている人や、自転車であちらこちら写真を撮りながら走っている人の姿が見えた。40分かかってたどり着いたけれど、帰りは道がわかったせいか30分かからずに駅近くまで戻ってこられた。あとで調べたら最短距離なら往復5kmの距離を歩いたらしい。


石巻商工会議所のある交差点で手を合わせているお婆さんがいたけど、思えばちょうど地震のあった時間くらいだったな。そこよりちょっと駅よりではTVでよく見るニュースの解説をする人・・・名前忘れた・・・がちょうどカメラの前に立ってチェックしていた。震災1周年に向けて、いろいろなメディアが入ってきているようだ。

photo:04


イナリン さんがブログで紹介していた仮設の商店街「ふれあい商店街」。今回はここで買い物をするのが最大の目的。思えばずいぶんちっちゃな目的だね。


時間が時間だけにやっていないお店もあって、入ったのが手作りパン工房 パオ さん。


店主のけい子さんの話では、今日は藤井フミヤが10時に来てすごい賑わいだったのだそうだ 。本当は全店舗を紹介する予定だったけど、あまりの人出に3軒くらいの紹介でいなくなっちゃったみたい。


でも、けい子さんのお店はばっちり取材された。


photo:05


生ゆばパン2100円を注文して宅配をお願いしたんだけど、初めて会ったように感じないって宅配便の伝票を書いている間にコーヒーや甘食を出してくれて、ゆっくりしてってとさらにお茶、そしてパンのおみやげまで頂いてしまった。


朝寝坊弁慶のささやかな交湯録


パオさんは私が歩いてきた辺りに工場があったんだけど、津波で船が突っ込んできて4000万円の機械がダメになっちゃったそうだ。復興したくても倒産した過去がネックになって、銀行は冷淡だという。いろいろな方から援助を受けてどうにか再開にこぎつけたけれど、この仮設店舗は2年の期限付き。先のことは考えられないから今に感謝する気持ちでやっているのだそうだ。


商店街内の牛タン屋が閉店しちゃって昼食を食べそびれた私に石巻やきそばの店を教えてくれて、また来ますからと約束して店をあとにした。残念ながらそのお店も閉まっていた。もう3時だから仕方ない。

photo:06


とりあえず列車(ディーゼルですから)の時間が気になったので駅前まで戻ると、「くるるん」という軽食屋さんがあって、石巻焼きそばをやっていた。あと15分あるから食べられるだろうと入店。知らなかったが石巻焼きそばはB級グルメで6位になったことがあるんだそうだ。

photo:07


店内はまさに軽食屋さんなんだけど、普通じゃないのが右の真ん中あたりに写っているもの。「ここまで津波がきました」という線の存在。これをみると駅前の店舗はみんな頑張って復旧したんだなってわかる。すごい。こんな駅の近くに津波を実感できる場所があるとはしらなかった。

photo:08


そしてこちらが石巻焼きそばである。特長は

  1. 二度蒸しして茶色くなった生麺を用いる。
  2. 焼き上げ時にだし汁を加えて蒸し焼きにする。
  3. 目玉焼きがトッピングされる。

ということらしい。



朝寝坊弁慶のささやかな交湯録


空腹も満たされたので、予定通り石巻線で次の目的地に向かうとする。

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村