桃の木温泉宿泊記(その1) | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

赤石温泉の強いお湯で肌を刺激して、桃の木温泉の優しいお湯で癒される計画だったが、緊急な業務の影響で出発は2時間以上の遅れとなった。直接向かうようにナビに設定をすると予想到着時間は16時すぎ。計画の変更をするしかない。


首都高はいつもより渋滞気味だったが。中央道に入るとほぼ順調に流れた。甲府昭和ICで高速をおりて左方面に進み、最初の南アルプス市の標識を無視して立体交差の側道にでて南アルプス・芦安方面へと進む。道幅も十分にある南アルプス街道を景色を楽しみながら進み、日帰りの温泉施設や民宿「なとり屋」、夜叉神観光案内所、芦安郵便局を通り過ぎと、芦安方面へ斜めに左折。ここまでくると残り2.6kmである。前にも書いたけどここから道幅が狭くなるので、秘境へと入っていくという気分が高まる。


湯巡り弁慶の奇妙な生活


芦安温泉「岩園館」手前にあるアーチ状の橋は通り過ぎると駐車スペースがある。紅葉のころになると更に美しくなりそうな気配がする。反対側には瀬戸千段の滝への遊歩道の入り口がある。途中には三段の滝もあり2つの滝が見られる遊歩道であるが、崩壊箇所があり現在は通行が禁止されている。ここから桃の木温泉まではあと2.1kmである。



湯巡り弁慶の奇妙な生活



来年の夏までには復旧を望みたいところだが、どんな景色なのかは、こちらのサイト で見ることができる。話は変わるが芦安には芦安鉱山の廃坑がある。古くは武田信玄に時代に金、銅の排出し、大正期から戦後が最盛期でピーク時には分校すらあった鉱山であるのだが、昭和31年に廃坑となっている。こちらもルートが整備されたとはいえ、まだまだ難路であり一人で出かけていくにはリスクが高い。これもなんとかなって欲しいなと思っている。


湯巡り弁慶の奇妙な生活



さらに進むと「北岳荘」の跡地がある。この地の観光資源である「北岳」の名を頂いた温泉旅館なのに・・・この地の観光産業の厳しさが伝わってくる気がした。


湯巡り弁慶の奇妙な生活

往年の北岳荘




広河原・夜叉神峠方面との分岐には「桃の木温泉入口」のバス停がある。ここまでくるとあとほんの僅かである。

湯巡り弁慶の奇妙な生活



ここを右折して橋を渡れば広河原方面、つまり登山を中心とした観光客はここから右に流れていってしまう。


湯巡り弁慶の奇妙な生活

橋からの眺め:この上流に桃の木温泉がある


湯巡り弁慶の奇妙な生活



ここから先はすれ違う車はほとんどない。存在するのは桃の木温泉だけである。



桃の木温泉 別館 山和荘


 山梨県南アルプス市芦安芦倉1672


湯巡り弁慶の奇妙な生活


秘湯の会のHPから申し込んでいたのと、宿泊者が私一人だったことからかご挨拶をするとそのまま部屋まで案内された。部屋は2階の205号室である。



湯巡り弁慶の奇妙な生活

階段を登ると若女将の活けた花があった


湯巡り弁慶の奇妙な生活


シンプルだが過不足ない部屋だ。畳の香りが心地よい。窓からは山、そして山、そして山・・・。窓を開けられるだけ開けて涼しい風にあたりながら休息。渓流のせせらぎが心地よいのだが、中には五月蝿くて寝られないというお客さんもいるという。私は窓を開けたまま寝たけど、まったく気にならなかった。これから冬をむかえれば水量も減り、そんなこともなくなるだろう。



湯巡り弁慶の奇妙な生活

ウエルカムデザートのひとつ 桃の杏仁豆腐


湯巡り弁慶の奇妙な生活

洗面台、左奥の扉はバスルーム、手前はトイレ



湯巡り弁慶の奇妙な生活

冷蔵庫にはピール、ワイン、ジュース類が入っていた



十分な休息後に入浴すると北岳帰りの青年(夫婦できていたようだが)が入浴していた。先方から挨拶されていろいろな話をしたが、「こんなにいい温泉があったなんて知らなかった」と感動していた。どうやら今日は昨日の雨の影響でゲートの開門が遅くて山頂まで行けなかったらしい。近いうちにリベンジをすると誓っていた。あとで若女将から聞いたところ、入浴後宿泊できないかと申し入れされたようだ。あいにくもう夕食時で食事が用意できなくてお断りしたとのことだったが、きっと近いうちに泊まりに来るだろう。



湯巡り弁慶の奇妙な生活

夕方の露天風呂



夏に来たときに刺された蚋は、もうすでにいなくなっていた。そのかわり蛾が入浴する。いや、あたかも入浴するがごとく、温泉に入るのだ(^^;。そして落ち葉。


正直、これを完全にない状況に保つなど不可能と感じた。私もそうだがだ、一緒に入っていた彼など更に意に止めない。山に登ってその近所の温泉に入って帰るのが趣味だと言っていたので、そんなことは普通のことでしかないのだろう。理解していただくのが最良の対策か、そうだ、みんな冬に行けば虫や葉っぱも休憩中だね(^^)。



長くなったので夕食以降は続く・・・ということで(^^)


続き読みたい人は当然ポチでしょ(笑)
にほんブログ村 旅行ブログ 源泉掛け流し温泉へ
にほんブログ村