入浴と安全対策(湯あたりについて) | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

昨日は職場における「熱中症」についてのレクチャーを受けました。普通ならここまでの話しは聞く機会はないんですが、たまたま仕事で建築業関係の顧客との付き合いがあるので強制的に参加させられました。その中で、「そうだったんだー」ということがありましたので、報告しときます。


というのも、温泉で「湯あたり」するということと、軽度の熱中症の症状に類似する点があるように感じたからです。熱中症の原因は簡単に言えば高温高湿条件下における身体の機能不全による体温の上昇であり、それが入浴で起こっても不思議ではありません。せっかく温泉で気分良るはずなのに湯あたりして具合わるくなっちゃ意味ないですからね。特に高齢者はもともと体内の含水率は成人の60%にたいして50%と少なく、その上、体温調節の機能も落ちてきますから、要注意です。ちなみに人間の細胞は、42℃を越えると温泉玉子化して、もうもとにはもどりません。熱い湯に長湯は禁物です!


水分の補給について気をつけたいこと


・職場における熱中症の対策として作業開始前に水分補給を行う。(実は私は入浴前にこれをやってました。)


・以後10分~20分ごとに水分を補給する。(普通の方なら入浴後となるかな?長湯な面々は途中で補給してね。たまにペットボトルを持ち込んで入浴されている方がいらっしゃいますが、貴方は正しい!)


ここからが大切なんだけど、その補給する水分について


・アルコール類、カフェイン含有飲料(緑茶、紅茶、コーヒー)は、利尿作用があり水分補給に対しては逆効果。


これは知っている人は知っていることですね。でも温泉に来たら、まずはビールだし、高齢者は水よりお茶だから要注意!


・水は、体液のミネラル濃度を希釈する。そうすると、体液濃度を正常に保つために、発汗が行われ、結局は水分補給にはならない。


えー、そうなの。水とか麦茶がいいんだって思ってた!でもそうなんです。汗は水分だけでできているわけではありません。ナトリウムなどのイオンがいっしょに流れ出てしまうのです。浴室をでると冷たい水が飲めるようにしている宿はけっこうありますね。でも、ただの水では汗となってすぐに排出されてしまうだけなんです。「汗が止まらないよ~」ってあるでしょ。まさに、それはこの症状でしょうね。


それでは、どのような水分を補給すればよいのか


・0.1~0.2%の食塩水


・スポーツドリンク(DA・KA・RAは塩分入ってないからね!PSとかAQなど)


・水+みそ、うめぼしなどの食品を補給する。


高血圧などで塩分の摂取を控えなくてはならない方も例外ではないという点がやっかいですね。この場合は、服用している薬剤によっても対応がことなるので、周りからの管理は不可能です。本人がちゃんと管理するしかない!



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はい、これは塩熱飴といって、塩分の補給を行える飴です。試しに舐めてみましたが、まずくないです。お茶受けにどうかな?


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はい、これは「経口補水液 OS-1」というPSの大塚製薬のだしている清涼飲料水ですが、はっきり言ってまずくてしょっぱいPSみたいな感じです。実は実際に具合の悪くなった患者に飲ませるというコンセプトで開発された商品なんです。


もし相当量飲んでも平気な食塩泉をお持ちの宿でしたら、それを適度な濃度に調整して冷やして提供するっていうのは温泉宿としては理想な姿ですね。(普通に源泉を冷やしてポットにいれて提供している宿とか、ロビーで飲める宿はありますよね。)


源泉の分析値から成分調整して「入浴時水分補給用成分調整源泉」とかって、すごいけどコストが合わないだろうな。←非採用決定!


しかしですね、高齢化社会である日本では、やっぱり安全に入浴していただくことが大切になります。準備もさることながら、せっかく準備したことが正しく理解されて有効になるようなお客様への啓蒙活動も宿にとっては必要になってくるかと思いますね。ああ、たいへんな時代です。