昨日の夜のことでした。
帰宅するとレンジの上にフライパンがある。これは、何か調理して喰えというサインであります。
「プライパンは何?」と聞きますと78歳の親父が
「生姜焼き」・・・・・
「でもなんかしょっぱいな」と言いました。
冷蔵庫を開けると皿に肉が何かに漬けてある。まあ、生姜醤油でしょうけど、なんか変。
取り出して見てわかった。これは豚肉ではなく牛肉。たぶんすき焼き用かな。
我が家の生姜焼きは牛肉を使うという風習があるわけではなく、過去においてもそのようなことはございません。
「これ牛肉だろ」と聞きますと
「そうかね」と答えます。いや、これはとうとう呆けたのかなと思いました。
この瞬間って結構緊張しますよ。
冷静に考えますと、かつて醤油指しの中に麺つゆが入っていても気が付かないとか、どうもうちの親父は味覚が変だという出来事がいくつかありまして、それは醤油屋という家業を営む家の次男として生まれ、幼い頃から醤油漬けの食生活の中で「しょっぱい」という味覚が普通の人は違っているようなんですね。
それに気が付いてから、TVなどで登場する食べ物について「あんなもの旨くない」と言われても決して信じないことにしていますが...
まあ、本人は牛肉と豚肉の違いなども、たぶん理解していないんじゃないかと思うのです。たぶん、そんなところ。
さて、その生姜焼き、確かにしょっぱいです。豚肉に比べて、牛肉は圧倒的に生姜醤油を吸収してしまうようです。さてどうするかと考えた結果、どうしたと思いますか?
答えはすき焼きです。とき玉子。それに生姜焼きになった牛肉を絡めて食べる。そうするとしょっぱくなかったです。でも、旨くもなかったですけど....。
ちなみにビーフジンジャーなるものは、どうもこの世の中には存在しているようですはありますが、それは塩で味付けするらしいです。