庭の雑草、山の如し
この時期の草の成長恐るべし
刈ってもかっても、庭の草は容赦なく伸びる。
勢いよいのは蚊も同じ
私を目掛けて飛んでくる。
飢えた蚊が飛び回る庭での作業。
キィー
私がエサってこと?
随分じゃないの
試すように耳の側に来るんだから
お手柔らかにお願いしたい。
そんな訳でこの暑い中
さながら隠密スタイルで草抜きとなる。
肌の露出とお色気はゼロ
中年クノイチは、
庭のドクダミやクローバーと格闘。
クローバーの根っこのネットワーク恐るべし。
見えないところで絡み合って
広がっているじゃありませんか?
人間界でもこんな話聞くよね?
素朴で可愛くて
時に四葉で幸せ振り撒いてくれてるのによ。
地面の下には違う世界…
ドクダミの匂いは何度嗅いでも独特。
でも、自然派の皆さんは花を摘んで
チンキを作ったり、
柔らかい葉はサラダにしたり、
お茶にしたりと
ホントは万能選手なんだってね
無論私には雑草だけどさ
君の根の深さ力強さと生命力は素晴らしい
異臭を放つオリジナリティー
引き出しの多さ
ドクダミを見習いとな
隠密の暇な妄想は♾️無限大
今や草抜きは母と私の仕事となったが
生前は父ちゃんの仕事だった。
ビニールシートを
ガムテープで四角く貼り付けた
お手製の座布団に座ってやっていた。
よりによって私のお気に入りの
ミッキーのビニールシートね
いつだったかペンキを溶いたのも
誕生日プレゼントに母からもらった
私のマグカップ。
筆で回しながら嬉しそうに持ち歩いてた時には
震えたもんな。
他にもたくさんあるのに
なぜそれを使う?
父ちゃんの常用焼酎グラスは
私の誕生日に友達が
ニードルで梨を掘った力作。
いつの間にか「俺のグラス」になっていた。
リアルジャイアンだな
草抜きに話を戻します。
「座布団にえんとしてやってるから楽だよ。」
父ちゃんの言う「えんと」とは
座ること。
父ちゃん以外の人が
使っているのを聞いたことがない。
造語なのだろうか?
暑い最中に、わざわざ草抜きをして
頑張りをアピールする父ちゃんを
ウザイと思っていたが
いざ、自分がやると
アレ言いたくなるわね
堂々とビールのフタ開けて
毎度頑張った自分にご褒美あげてます。
当たり前にやってもらっていたけど
今更ながら、サンクス父ちゃん。
機械で刈るのは弟がやってくれてます。
安心して下さい
庭は綺麗なスポ刈りになっとります。
こうやって手を入れて
家を可愛がって来たんだね。
そりゃ愛着増しますな
最期の方は
「家に帰ろう!」ってずっと言ってたもんね。
(いや、家にいたんだけどね)
いつまで住めるか?
問題の残る昭和家屋ですが、
父ちゃんが可愛がってくれた大事な城。
引き続き私もたっぷり愛情を注いでいきます。
どうか、見守って下さいませ。