A-Select-いい日旅立ち















song name; いい日旅立ち

artist; Momoe Yamaguchi, Akina Nakamori



http://www.youtube.com/watch?v=8plYNvu-jTY (Momoe Yamaguchi)



http://www.youtube.com/watch?v=3bs6oRjXYCA (Akina Nakamori)






また一つ、年を重ねました。





ここ数年は、自分を再発見するような色々な事があり、

苦しい時期もありましたが、ようやく、新しい自分で再出発する準備が整ってきたと思っています。




人は、必要な時に、必要な経験ができるもの。

不思議ですが、そういう事なのだろうと思います。




これからを信じて、でも、これまでも大切にしながら、

また一つひとつ、丁寧に、年を重ねていけるといいなと思います。




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実は、山口百恵さんと誕生日が一緒です(坂本龍一さんも)。




そんな事は全然知らなかった小さい頃から、私は山口百恵さんがとても好きで、

特にこの、いい日旅立ち、という歌が好きでした。




そして、その山口百恵さんと同じ匂いを感じると、これまた物心ついた頃から

漠然とそう思っていた人が、中森明菜さんで、私は小さい頃から明菜さんのモノマネしたりしながら(笑)、

明菜さんの歌をたくさん歌っていました。




なので、百恵さんのこの歌を、明菜さんが歌っている、というのは、

私の中ではとても大きなことで、とても嬉しいことです。




毎年、大体、その時の誕生日の曲というのを決めているのですが、

今年の一曲は、そんな大好きなこの曲、いい日旅立ち、にします。




母と父が教えてくれた歌を道連れに、旅に出る、というこの歌が、

何となくしっくりくる、そんな一年になりそうな気がしたので。






























A-Select-Jeff









Song Name : Hallelujah
artist name:Jeff Buckley





http://www.youtube.com/watch?v=HKnxmkOAj88







昔を思って一人コーヒーを飲む。





もう、20年も前のことなのに、それはまるで昨日のことのようだと思った。
懐かしいこの北国の、懐かしいこのコーヒーの味が。




隣で眠る彼女の横顔を今でもはっきり思い出す。

「寒いのは大嫌いなの。」

寒い国で暮らしているのに、いつもそう言って、必ず隣にぴたっとくっついて眠っていた。



僕は結局上手く眠れずに、いつも夜中にコーヒーを飲んだ。
彼女が眠るすぐ横で。




* * *




「私は留まっていられないの。決して留まることはできないの。」
最初に会った時、彼女はそう言った。



「変な事を言う女だ。」



そう思った。
でも、同時に、



「綺麗な女だ。」



そう、思った。



「留まることができない。」
本当の意味がわかったのはそれから2年後の秋だった。



多分、きっと、僕はどこかで高を括っていた。
留まることだってあるはずだと。
僕なら、彼女を留めることができると。



でも、誰も彼女を留めることはできなかった。
誰も彼女の生き方を変えることはできない。
ただ、そう言う事だった。



* * *



「20年後に、ここで会いましょう。」



彼女が最後に言った言葉。
それを一度も忘れなかった僕は、結局この北国に来てしまった。



そして、コーヒーを飲む。
寒くて静かなこの北国の街で。



「やっぱり。」



懐かしい声がした。
振り返る僕に向かって、こう言った。



「私、寒いのは大嫌いなの。」





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私の中で、Jeff Buckleyは特別です。

だってかっこいいもの。本当に。




このCDの1枚目の最後、calling youもお薦めです。
でも、やっぱりHallelujahかな。



彼の歌を生で聞いてみたかったなあ。



寒い冬の、ちょっとしたお話。

留まってはいられない気持ち、なんかわかるような気がするんですけどね。






A-Select-DML2














Song Name; Silverflame 
Artist; Dizzy Mizz Lizzy 





http://www.youtube.com/watch?v=_-4NF8J3MzY






視点を新たにする。 





今年は、そんな一年だったように思う。 




これまでには見えなかったことが見え、これまでには理解できなかったことを理解し、これまでには触れてこなかったものに触れる。 
そんな一年。 




大切な事はいつも、後からわかるもので、 
今年という一年の意味もまた、もう少ししたらはっきりと見えてくるのだろう。 




今日と明日を繋ぎ、過去と未来を繋ぐ。 




そんな過渡期を、過ごす日々だったのかもしれない、と。 




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今日からの3日間は、ゆっくり今年を振り返ろうと思っていたけれど、 
まずは音楽から。 




今年はとにかく、ロックに初めて親しんだ一年だったように思います。 
私が敬愛するロックバンドさんのお手伝いで、曲創りに参加させてもらったり、キーボードを担当したりする中で、初めてロックの魅力を知りました。 




クラシック出身の私にとって、ロックというジャンルは大きな壁で、 
ここを理解する事で、音楽の幅がまた一段、広がったような気がしています。 




ジャンルにこだわる事をしたくない、最近はずっとそう思いながら、 
音楽に親しんできました。 
色々なジャンルを、ゆるくクロスさせながら、自分にしか出来ない演奏をする。 




そんな自分の目指す音楽に、もう一歩近づいた一年だったのかもしれません。 




DizzyMizzLizzyは、私が敬愛するロックバンドさんのメンバーさんが、皆、敬愛するデンマークの伝説のロックバンドで、私が今年、最も良く曲を聴いたバンドの一つです。 
ライブにも行きましたが、久しぶりに、全身に鳥肌の立つ思いを味わい、興奮しました。 





間違いなく、私の今年のベストアーティストです。 




その中でも、特にこのSilverflameは、私にとっても衝撃の1曲で、この1曲があったからこそ、ロックの本質を知りたいと思ったのだと思います。 
皆さんにも是非聴いてほしい一曲です。 





年末のご挨拶に代えて、お送りします☆ 






A-Select-Winter


















【Winter】





冬の、白く、澄んだ空気が好きです。
静寂と冷たさの中にある、静かな音と温もりも。




冬は厳しく、優しい。そして冷たく、同時にとても温かい。

こんな風に、一見すると矛盾する2つの要素が、雪の白さの中に、一瞬で解けて、混ざり合う。

そうして、新たな色を生み出す。




冬にはそんな不思議な力が、宿っている気がします。




A-Selectの"Season Collection"最終盤にあたるこの「Winter」では、
そんな冬の不思議さと力強さを感じる音楽を集めてみました。




Feel the Winter.
Feel the Music.




心で感じる、冬と音楽を。






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1. "Ribbon In the Sky (A Capella)" Boyz II Men
寒い冬の夜。真っ白い夜。私はこの曲が聴きたくなります。
声だけで温まる。声だけで素直になる。
まずは、何もかもがまっさらなこの曲から、冬を感じてください。




2. "BEBE"   Richard Galliano
アコーディオンの巨匠とも言われる、Richard Gallianoのナンバーから。
ヨーロッパの冬の街は色っぽく、艶っぽい。
この曲を聴くと、なぜかそんな美しい、冬のヨーロッパの街並みを思い出します。
気持ちだけでも異国にタイムスリップしたい冬の夜に。是非、聴いてみてください。




3. "RUSSIAN LULLABY" Vladimir Shafranov
私が大好きなロシアのジャズピアニストの1曲。
私はなんせ、北欧とかロシアとか、寒いヨーロッパのJazzが大好きなわけですが、
多分それは、Jazzなのに繊細で、上品なところに憧れるからなのだろうと思います。
そして何より、寒い国だからこその情熱が、込められてるから。おすすめの1曲です。




4. "Love In This Club, Pt. II (feat. Beyonce, Lil Wayne & Young Jeezy)" Usher
Usherがゴージャスなメンバーをフィーチャーしたこの1曲は、私の冬のお気に入りです。
不思議なのですが、年末・年始に私はこれをよく聴きます。
前向きな、それでいて、忘れちゃいけないものをしっかりと掴んでおくような、
そんな、自分自身の確かなエネルギーを、再確認できる1曲です。




5. "Hero of the Day (Live)" Metallica
Metallicaがオーケストラと共演したライブ版CDの中で、私が一番気に入った1曲。
個人的に今年はとにかく、「ロック」というジャンルに初めて親しんだ1年で、
この曲を聴いたときに、何となくその集大成として、自分の中で位置づけてしまいました。
それにしても、「ロック」というのは、実に「クラシック」だと思います。
そして「クラシック」は、裏を返せばやはり「ロック」なのだと思います。
この1曲を聴いて、そんな空気感を少しでも味わってもらえたら嬉しいです。




6. "Grace" aco takenaka
今回も私のお友達のアーティストさんから1曲ご紹介。
アコさんの曲達に、私はいつもとても癒されます。ご本人もとにかく素敵でかわいい人ですが、
アコさんが紡ぎだす曲は、とても優しく、いつでも温かいのです。
大好きなアコさんの、大好きな1曲。昔をふと思い出すような、クリスマスの夜に。




7. "Hard to Say I'm Sorry" Suade
冬はなぜかアカペラをよく聴きますが、この曲もその一つ。
Chicagoの代表的なこの曲は、様々な人にカバーされていますが、
私はこのSuadeのアカペラバージョンが好きです。
大切な人にそっと謝りたい。これまでの事を、きちんと、丁寧に。
これからは絶対に大切にするからと、そんな想いを託したい時の1曲です。




8. "I Found Myself" Ciara
冬は私の誕生日シーズンです。
1月という誕生日の月になると、私はCiaraのこの曲をよく聴きます。
自分の生まれたその月に、自分をちゃんと見つめ、再発見する。
そんな気持ちにさせてくれる1曲です。




9. "君のそばに" Fried Pride
そばにいたい、守りたい。そんな風に思える大切な人がいる事はとても幸せです。
でも様々な理由から、そうできない事もある。
ただそんな状況の中だからこそ、そういう想いを貫いて、そばにいて守り切ることが

自分にとっても一番大事なのだと気づいた時、人はとても強くなれるのだと思います。
冬の寒さの中での、そんな強い決意を応援したい。そんな風に思った事が、かつてありました。
あなたの決意を後押しする、そんな1曲になりますように。




10. "No Snow In December" MONKEY MAJIK
"No Snow In December"というタイトルが、すごく力強いと私は思います。
冬だからこそ負けない、冬だからこそ進む。
軽快なリズムの中にある、そんな力強さと、勇敢さを感じる1曲です。




11. "アカイ ヌクモリ" EGO-WRAPPIN'
外の寒さにじっと耐え忍んだ後、家に帰ったときに感じる温かさ。
EGO-WRAPPIN'のこの曲には、そんな温かさを感じます。
人は耐え忍ぶことが必要な時もあります。
でもそれはその先に、必ず何か大きくて、絶対的に温かいものが待っているからこそ、
できるのだと思うのです。
EGO-WRAPPIN'のこの1曲からは、そんな安心感をもらってください。




12. "Gravity" Sara Bareilles
冬の冷たい空気の中、月はとても澄んで見えます。
月や地球の引力・重力のように、私達の心もまた、様々な力で惹かれ合います。
なぜか冬は、心のそんな引力が、とても強くなる瞬間があると感じることがあります。
心に引っかかった、ふとした想いが、引力の魔法をかけられたように膨らんでしまう、
そんな月の夜に聴いてみたい1曲です。




13. "Hallelujah" Jeff Buckley
天才というのはこういう人を言うのかと、納得したことが何度かありますが、
私にとって、Jeff Buckleyはその一人です。
この声とこのムードは、積み重ねとか努力とか、そういうたぐいのものとは全く別の、
ただ、そのために生まれてきてしまっただけじゃないかと思わせる、不思議な才能なのだと思います。
そしてそういう不思議な才能を持つ人の人生は、なぜか短い。
Jeffの生声が聴けないのは本当に残念ですが、このライブ版を聴く事で彼の世界を感じられます。
寒さの大地の中で、一人、味わいたい1曲です。




14. "キセキ" 東京コミュニティスクールの子供達 -bonus track-
9月~12月の約4ヶ月の間、月に1度、東京コミュニティスクールという小学校で音楽を教えていました。
その授業で扱った、GReeeeNの”キセキ”を子供達が発表会で歌ってくれた時の歌声を、

ボーナストラックとして入れてみました。

子供達の声は、天使の声です。どんなアーティストよりもキラキラした天使の声を、

(この曲だけは、私からCDをプレゼントされた方のみの特権になりますが(笑))、最後に、お楽しみください☆









★ちなみに、写真とデザインを担当していただいてる、Katsura MizunoさんのFlickrページはこちらです。

 すごい素敵な写真達ばかりですよー。是非一度、ご覧ください!→ www.flickr.com/photos/kaymiz/




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A-Select Producer:Asako Toma

Photo & Design:Katsura Mizuno



A-Select













Song Name; Miss You Most
Artist;Mariah Carey






http://jp.youtube.com/watch?v=JSpPxW1ZbyI





届いたのは、品のいいダイヤのブレスだった。






その夜電話をくれた先で、X'masだからと、そう言われた。
いつもそうだ。何故か、先を越される。
私のプレゼントは昨日送ったばかりなのに。






NewYearだからとか、誕生日だからとか、Thanksgivingとか、ハロウィンまで。






カードが届いたかと思うと、真っ赤な薔薇が届いたり。
exotic flowerというタイトルのついた、淡いパープルのシルクスカーフが届いたり。シルクなんて、まだ、私には早いのに。






でも。






届かないものが一つだけ。
いつもいつも、結局届かないものがそこにはある。





来年はきっと。





そう言いながら、いつも届かない。
仕方ないとわかっていても、あと3年だとわかっていても、
届かないものは届かないとわかっていても。






それでもこの時期だけは、いつも何となく。
何となく、ふと寂しくなる。





「近くにいても心が遠くなるより、遠くにいても心が近いほうがずっといい。」






そうは、言ってみたものの。






それでもこの時期だけは、いつも何となく。
何となく、ふと、雪が冷たい。







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実は冬盤が出てきているのですが、もうちょっと文章に時間がかかりそうなこともあって、

とりあえず、クリスマス用にSpecialを。






クリスマスのこのお話は、クリスマスだからこそ特別に、ちょっぴり実話が入っています。






だからこの曲は、私のクリスマスの思い出の曲。






皆様も、良いクリスマスを☆