[be supposed to]は「心の土台」。下に[接頭辞su]置くという意味から行動の土台、基準が感じられ、「学校のレポートではAIを使わないことになっている」。と行動の規範たる規則や法律などで使われる場面が多い。
さて、前回に続いて助動詞相当の語句、[have to]。You have to cut down on the sweets.
同じような意味を持つ助動詞[must]との繊細な違いを見ていく。[have to+動詞原型]のイメージは高い圧力。[must]と同じ「~しなければならない」と訳されるが、その圧力の出所が違う。[must]は話し手を出所とする主観的な「しなくちゃだめ」。一方[have to]はそうしなければならない強い客観性が感じられる。[need to]の親玉と考えれば良い。She has to contact the police. 三単現の場合は[has]。過去の場合は[had]と変化する。She has to be a professional. 確かな根拠が積み重なって判断している雰囲気がある。You don’t have to stop jogging. But you mustn’t overdo it.「やめる必要はないけどやり過ぎはだめ」。I had to tell him the truth. 過去表現だが、[must]には過去形がない。それは現在ヒシヒシと感じる圧力を表現するため。(圧力の控え目バージョンも必要ないから。これは私見)。You don’t have to apologize. You didn’t do anything wrong.「謝ることなんてないよ。何も悪いことしてないから」。
次は[used to] [had better]。使用頻度はそう高くないが重要表現。I’m not the singer I used to be. 「かつてのような歌手ではない」。[used to]は過去と現在のコントラストにフォーカスし「今はそうではない」を色濃く感じさせる。またI used to [would] play tennis. と過去の行動習慣しか表せない[would]と違い、行動でも状態でも、どちらでも使える。
You’d better go to the hospital right now. [had better]は「した方が良い、さもないと」と困ったことになる切迫感がある。You’d better get some rest. Otherwise [or] [or else] you’ll be tired. [otherwise]「ほかの道を行けば」。[or]「そうしなければ」。[or else]「他にを加え強調」。I had better call it a night. I don’t want to miss my last train.
次、助動詞は重ねて使えない。I should be able to read it. 「読めるはず」。この場合[should can]とすることはできない。その理由は助動詞が心理を表す表現だからだ。[should]は今後の成り行きを示そうという心理。他方[can]は潜在的な性質を見抜こうという心理。この心理二つが一文で同居することできない。一方[be able to]も『できる』と訳されるが[can]のような心理描写とは無縁の、単に能力があるという事実描写。だから[should]と同居できる。また[should be able to]『できるはず』とひとまとまりの表現として使えるようにしなくてはならない。I can speak English. I’m able to speak five languages. 通常「できる」という場合は[can]が優先。特に能力を強調したいときに[be able to]を使う。Are you able to deliver by Monday ? 疑問文に[can]を使うと依頼の意味と区別がつかない場合がある。純粋に可能かどうかを聞く場合は[be able to]を使う。You may be able to get refund.「出来るかもしれない」。You must be able to fix it.「直せるはずだ」。こちらも[may be able to] [must be able to]と一つのまとまりとして口から出るようにしなくてはならない。
最後は助動詞とその他の助動詞類との組み合わせ。You’ll have to rewrite it. [will have to]は[will]の予測が入っている分、必要性が柔らかく響く。You may have to put off the meeting.「延期する必要があるかもしれない」。I’ll be able to finish this report by tomorrow.「will be able to」は予測を超えた「できる」。You may have to restart your computer. 「必要があるかもしれない」。
助動詞は心を映すカテゴリー。使い方は多岐にわたっている。助動詞類との組み合わせも含め、心理を表すために使いこなし。事実描写だけでなく、話者の心理を豊かに、生き生きと表現できるようになりたい。
四方山話編
ホットプレートを買い替えて初めてのお好み焼き。我が家のお好み焼きは長芋おろしがたっぷり入ってとっても美味しい。私はたこ焼き風に紅しょうが入れるのが好み。
大阪出身の私の父親はウスターソースを二度焼きし、海苔を使って食べていた。これもまた美味だが、ちょいとめんどくさい。そういえば大阪では天ぷらをウスターソースで食べる。私は昔からそうして食べていたが。我が家はだし汁に大根おろしが定番。たまにウスターソースで食べている。