不思議体験日記(出雲参拝体験 その25 八上姫神社にて悲恋の姫君、ヤガミヒメさんとのご対面) | a-riman666のブログ

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第222話


お次は八上姫《やがみひめ》神社へと向かいました。

先ずはヤガミヒメさんとはどういう女神なのかについて、ここで少しご紹介します。

神話では次のようなあらすじで登場されています。

『オオクニヌシ並びにその兄達である八十神(やそがみ)が、 因幡国(いなばのくに)にいる 美しいヤガミヒメに婚姻を求めて会いに行きました。

八十神がヤガミヒメに会うと、ヤガミヒメは心優しいオオクニヌシと結婚しようと思っていると告白。

それを聞いた八十神は【何を申すか!】の如く怒り狂い、オオクニヌシを騙して殺してしまいます。

オオクニヌシはその後も何度か殺されてしまいますが、殺される度にオオクニヌシの母親が天津神々の助けで生き返らせてもらいます。
ですが遂には母親は出雲国のスサノオの所に身を隠すようにと、出雲へ逃げさせます。

オオクニヌシはヤガミヒメを因幡国に置いて出雲へと行ってしまいました。

直ぐにオオクニヌシは出雲でスサノヲの娘 スセリビメと結ばれ、スサノオの命で国作りを行うことになりました。

国作りがほぼ完成したころ、ヤガミヒメは既にオオクニヌシの子供を身籠っていました。

ヤガミヒメは出雲国までオオクニヌシを訪ねてきます。
それに嫉妬したのがスセリビメ。

怖くなったヤガミヒメはオオクニヌシを諦め、因幡国へ帰ってしまいました。

その道中、生まれた子供を木の枝に掛けて、因幡へと戻ってしまいました。』


とまあ、こんなストーリーのようです。

せっかく出雲国まで赴いたヤガミヒメさんは、オオクニヌシさんと共に過ごすプライベートな時間も殆どなく、おまけにスセリビメのイジメにあい、追い返されてしまったようなのです。



では、話を戻します。


湯の川温泉で有名な旅館の駐車場の敷地の一角に、八上姫神社はありました。
鳥居や社が想像していたよりも小さかったので、一度見過ごして車で通り過ぎてしまいました。



駐車場に車を停め、ゆっくりと社の前に立ちました。
小さいながらも立派で、綺麗に手入れが施されていました。

【ヤガミヒメさんとご対面出来るかな? いらっしゃるのかな?】と期待しながら柏手を打ち、霊視を始めました。

ここまでの出雲参拝では、どの社にも必ず神様がいらして現れてくれていたので、ここにもいらしているだろうと思っていました。


しかし、期待に反して社から気配を感じません。

どうやらお留守のようでした。
ここには少なくとも、今この瞬間はいらっしゃらないということです。
または、久しくお留守の状態だったのかもしれません。

【島根でもこんなことがあるものなのか? 会いたかったのに残念だな。】

その時、ふと思い立ちました。
【そうだ!せっかくだし、ヤガミヒメさんをこの社へ呼んでみよう!
ご祭神なのだから現れてくれるかもしれない】
と、呼び寄せてみることにしました。

連日の霊視と、旅の疲れもありましたが、俺は持てる力をフル解放させ、何処かにいらしているはずのヤガミヒメさんを社内へ来訪していただくための導引を開始しました。

ヤガミヒメさんは、特別な祭り行事以外は何らかの理由でここにいらっしゃらなくなったのか、それとも長い間、不在だったのかはともかくとしてです。

ヤガミヒメさんの気配を探っていきました。
そして、【フーン!】と力を込め、アンテナを張り巡らし、引き寄せ始めたものの、中々手応えを感じません。

隣にいたスピ友さんの一人が、
【わぁ、何これ! 菊水さんの方に引っ張られる! 私の体が持っていかれそうになる! 吸引力が半端ない!!】と言いました。

確かにこの時、フルパワーで何処にいるか、定かではない初対面の神様を掃除機で吸い込むかのように気を呼び込み、社へ引っ張り込もうとしていました。

しかし、まだ反応なし。

島根の旅の最終日、疲労が限界に近くなったので、ストップしました。

仕方なく諦めて帰ろう。と車に乗り、社の横を通り過ぎようとした瞬間、社から僅かにヤガミヒメさんの気をキャッチしました。

慌てて引き返し、再度 社の前に立ちました。
よく視ると、社の遥か後ろの方角からヤガミヒメさんの気がこちらに向かってきていました。

徐々に気が濃厚になり、遂に社の中央にデーンと現れたのです!
社の中から上半身が飛び出すかのような格好でした。

服装はまだボンヤリで霧のようでしたが、確かに間違いなくヤガミヒメさんでした。
古風な美しいお顔立ちでした。

しかし、顔の表情は笑顔とまではいきませんでした。
不本意そうな表情でこちらを向いていました。


以下のような片言の言葉を頂きました、
【 この方(=オオクニヌシノミコト)は、行く先々で妻をお召しになられた。
最初の妻になりたかった。
正妻として選ばれていたはずなのに...
これがわたくしの定め(宿命)なり...】と。

こう言い放つと、日の当たらない寂しげな表情で、ヤガミヒメさんの気が遠のき、小さくなり、消えていきました。
もしくは、自分の祀られている社なので、社の奥に入られたのかもしれません。

俺は持てる最後の気力を振り絞ったので、そこそこヘロヘロになっちゃいましたけども、初顔合わせは果たせました。

ヤガミヒメさんの目は、ご自身の運命をある意味、もう割り切っているようにも見えました。

キリッとした風格でもありました。
さすが姫、といった感じでした。
何と言うか、いつまでも うじうじうだうだしない気質を感じつつも、寂しげな雰囲気は否めませんでした。

これまでに会ったことの無かった、一種独特のオーラを放っている女神さんの印象でした。


少しだったかもしれませんが、ヤガミヒメさんと社との繋がりを回復させることが叶いました。

たとえ何かの事情で、祀られている神様が暫くお留守となってしまった場合でも、かつてのような繋がりを回復させることは条件が揃えば可能なはずです。

ヤガミヒメさんが去った後、今度はちょっとふくよかな容姿の巫女さんの霊が現れました。
【何故に巫女さんが??】などと思いながら見つめていたら、巫女さんはいきなり 神楽鈴(かぐらすず) =「沢山の鈴のついたジャラジャラ鳴らして穢れを祓う」を手に持ち、ジャラジャラと満遍なく俺達に向かって穢れを祓う動作をしていました。

目が合いました。
巫女さんは静かに頷いていました。
この巫女さん、かつてこの社に仕えていた方なのかもと思いました。

お礼がてら、疲れを取って差し上げようと思って現れてくれたような気がしました。

まだジャラジャラとしてくださっていたのですが、次の参拝先に向かう都合上、あまり残された時間が無いと判断し、巫女さんにお礼を言い、車に乗り込みました。

俺達に向かってジャラジャラと振る舞ってくれている巫女さんに、車内から深々と頭を下げ、お礼を言ってそこを離れました。
巫女さんの方も頭を下げてくれました。



そしてつい先日、仕事先の休憩所でこの日記を書いていた時、ヤガミヒメさんが忽然と現れました。

ちょうど【ヤガミヒメさんはどんな女神だったのかな?】と思い巡らしていた時だったので、引き寄せてしまったようです。

俺は特定の神様について集中して考えてしまうと、その神様を呼んでしまうので、いつもは特定の神様について熟考しないように努めています。
用もないのに呼び出すことになりますので、失礼の無いように、と。



この時のヤガミヒメさんからのメッセージや様子については、次の日記にて。