さやかと僕は、軽井沢の街を歩き疲れて
涼しい風が流れる渓流沿いのベンチに身をあずけた。
軽い疲労感が逆に気持ち良くて
身体は重いのに、何だか気持ちだけは
木漏れ日の空に飛んでしまいそうだった。

眩しい木漏れ日がキラキラしていて
ずっと上を見続けていた僕に、さやかが言った。
『ねぇ~、ずっと眩しそうに何をみているの?』
「カツラだよ、僕達ふたりを歓迎してくれてるんだw」
『えっ‥? なんでなの?どういうこと?』

「あはは、よく見てごらんよ…葉の形」
『うわ~可愛い!ねぇーみてみて、影の形もハートだよ♪』

そして 僕とさやかは、ハートがいっぱいの
木漏れ日が降り注ぐカツラの木の下でキスをした。
僕の頭の中は Love Theme from "St. Elmo's Fire" が鳴り響いていた。
二人の首から下げたカメラが
ぶつかり合ってちょっと邪魔だったw