年に一度くらい「死ぬ前に観たい映画は?」という問いかけを目にする。
その度に頭に浮かぶのはこの映画だ。
先日、英国ロイヤルバレエライブビューイングで「ウルフワークス」を観たのもあり、今日また映画を見返した。
この映画以来、ティルダ・スウィントンは私にとって最高の1人になった。


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" ついに過去から切り離されて
  手招く未来からも解放されて

  突き抜けて 壁を突き抜けて
  わたしはもう女でもなく男でもない

  顔は人間で 1人に溶け合った

  この地球にいて 同時に宇宙にも存在する
  この世に生まれ 同時に死を迎えている"



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ヴァージニア・ウルフの作品と生涯を題材にした「ウルフ・ワークス」。

ライブビューイングがあまりに素晴らしかったので音源を速攻で購入。

 

舞踊、音楽、文学、詩、美術、建築、映像、照明、衣裳、メイクが見事に融合していた。
何か表現を愛しているのなら、観るべき作品。
 
地方映画館では宣伝もなく、料金の割引もなく、時間帯も悪い上に予定そのものも直前まで決まらないというひどい扱い。
幕間の休憩があり、元プリンシパルによる解説、ディレクターや作曲家へのインタビューなど、理解を深めるために至れり尽くせりの贅沢な時間なのだけどもね。
 
立っているだけで物語が立ち上ってくるアレサンドラ・フェリ。見事な復帰。
2幕は映画にもなっている「オーランドー」を基にSF的な美術も冴える超絶技巧。
3幕、ウルフ(フェリ)の動きが群舞に紛れ、同化したり浮き上がったりするのは入水の暗示。
繊細で極限まで体を使い切った振付の凄さ、多人数のアンサンブルが醸し出す空気はもう今までに見たことがないものだった。
 
なるほど、先に公開された地域のバレエファンが皆激賞するわけだ。
「今世紀の重要舞台の1つ」と仰る方にも納得。
ラストチャンス、札幌と仙台で今日から21日まで。

ミュシャ展と草間彌生展、予想より並ばず時間に余裕ができたので、

並河靖之七宝展にも足を伸ばしてみた。

 

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大当たり!素晴らしい。七宝ってこんなに凄いんだ。
特に好みは透明な黒をバックにした花鳥図。まるで闇夜の山の中。
人のいない完璧な世界。

画像では伝わらないけど、壺はこちら側に膨らんでるのに果てしない奥行きを感じる。
 

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大きなものもあるけど、ほとんどが高さ10数センチ程度。
1色のグラデーションのために用意された10種類の顔料。

七宝の作られ方を知ると、かけられた時間を想像して気が遠くなる。

 

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庭も美しいし、ほんとにここは、何度訪れても良い美術館です。
 

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まともにミュシャを観るのは何年ぶりだろ?
子供のころ、ド田舎にやってきたミュシャ展に熱狂した。
でもその後、あまりに頻繁にミュシャの展覧会が開かれるので、
(ルノワールや印象派も同様に)なんだか冷めた気持ちになってしまって、
積極的に観ようと思ったのは本当に久方ぶりだ。
だって、スラヴ叙事詩全作が観られるなんてなんてなんて……
企画を知ってからずっとずっと興奮していた!!
 
50歳を過ぎてからこれらを描いたなんて、こんな力仕事を…なんという体力!
という、身もフタもない感想も持ちつつw

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人間であれ精霊であれ、また寓意や象徴としての人物像であれ、
一人ひとりに個性があり、過ごしてきた時間や思想を感じさせる描写力。

 

 

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とにかく大きいので混雑していても鑑賞にそれほど支障はない。
そして、みんなある程度離れて観ようとするから前方は空いている事が多くて
ぐっと近づいてミュシャの一筆一筆を追いかけて行くのもエキサイティング!
ああまた観たい。。これから行く人が羨ましいw

 

***

 

 

 

 

 

 

 

デヴィッド・ボウイが死んだというニュースを聞いたとき、自分でもびっくりするくらい涙がボロボロこぼれてきて、”うわーん”って声が出た。”うわーん”なんてマンガ?、人間てほんとに”うわーん”て泣けるもんなんだと初めて知った。
 
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キスマークとメッセージに溢れた看板。

💋💋💋
 

 

開館前から長蛇の列が見えていたけど、鑑賞の列よりグッズのレジ待ちの列が
ものすごいことになっていた。
入ってすぐのところは撮影可なので、みんなパシャパシャ!
 
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草間彌生の創作の歴史。
「~~」と似てるような… と思いかけて、違う「~~」が影響を受けたんだと思い直す。
彼女が歴史。
あ、歴史っていうと、横尾忠則氏の対談本の中でケンカしてたのを思い出すなw

 

 

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貼ってきたとも♪
 
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久しぶりに泊まりで東京。
前から気になっていたBOOK&BEDに泊まってみた。
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フロントは8F、部屋は7Fだったので手続き後、降りる。
シャワーセットは540円、自分はバスタオルのみ借りたので162円。
自販機など以外現金取り扱いなしなのでクレカで支払いするのだけど、
なんかかえって申し訳ない感じw

 

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カードキーでどちらの階も往き来OK.軽い音楽が流れてる。
私が利用したのはスタンダードタイプでbunkの方。シーツと枕カバーは自分で整える。
貴重品を入れるミニロッカーが付いてたけど、コンパクトタイプの方にはないらしく、
共有スペースにある金庫が使えるようになっていた。各部屋(?)に電源あり。
 
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ああ落ち着く狭さw 気に入った本を持ち込んでダラダラ眺める。
音はダイレクトに響くんで、耳栓があるといい。私は持って行ったけど、借りれる。
カーテンの上に隙間があって、ちょっと気になったんで、フェイスタオルを持参した洗濯バサミ(なんでそんなものを持って行ったかってツッコミは無しw)でカバー。
 
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スリッパは全員分あります。下はスーツケースを収められるスペース。
 
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洗面台もコンパクト。蛇口が動くので、ちょっと寄せてから使う。
横の方に洗い物をするシンクが別にあり、備え付けのカップなど使用後はそこで洗う。
シャワールームやトイレは共同だけども女性専用が1つずつ。満室みたいだったけど、
早めにチェックインしたので余裕で使えた。ここでダラダラすること自体も今回の目的の1つ。
とっととシャワーを浴びて、ゆっくり本を眺めてた人々はきっとだいたい同じような考え。
 
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飲食は共有スペースで。
なんとオシャレなことにバルミューダのトースターが。使ってみたかったなー。
 
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天井もまあ悪くはないけど、本が好きだっていうのは、物質としての本も好きなわけで、ちょっともにょる…。なるべく上は見ないようにしていたw
 
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ちゃんと、ここを作った人の本もあった。
谷尻さんの建築に触れたくて、というのもここに泊まった大きな理由なのだ。
 
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 また泊まりたいな。安いし、スタッフ感じいいし、便利な場所だし。
うん。今度は本棚の方にしよう。
 
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せんだいメディアテークに映り込む光のページェント✨

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ヒマラヤ杉を電飾ですっぽり覆った巨大ツリー。

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むやみに色が変化したり点滅したりしないところが好ましいのです。
定禅寺通りの欅はとてものっぽ。風に揺れれば最高にキレイです。✨❄️✨❄️✨

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弥生美術館の山岸凉子原画展、そして
クラーナハ展に行って来ました。
どちらも素晴らしくて震えた。。
山岸凉子先生の作品はどれだけ読んだことか…
生原稿が見れるなんて至上の喜び!

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西洋美術館の常設は断り書きがなければ撮影可。

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橋本コレクションの一部も常設されてます。

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来年はアンチンボルト展が開催されるとか。
西洋美術館、攻めてますね!

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