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ヴァージニア・ウルフの作品と生涯を題材にした「ウルフ・ワークス」。

ライブビューイングがあまりに素晴らしかったので音源を速攻で購入。

 

舞踊、音楽、文学、詩、美術、建築、映像、照明、衣裳、メイクが見事に融合していた。
何か表現を愛しているのなら、観るべき作品。
 
地方映画館では宣伝もなく、料金の割引もなく、時間帯も悪い上に予定そのものも直前まで決まらないというひどい扱い。
幕間の休憩があり、元プリンシパルによる解説、ディレクターや作曲家へのインタビューなど、理解を深めるために至れり尽くせりの贅沢な時間なのだけどもね。
 
立っているだけで物語が立ち上ってくるアレサンドラ・フェリ。見事な復帰。
2幕は映画にもなっている「オーランドー」を基にSF的な美術も冴える超絶技巧。
3幕、ウルフ(フェリ)の動きが群舞に紛れ、同化したり浮き上がったりするのは入水の暗示。
繊細で極限まで体を使い切った振付の凄さ、多人数のアンサンブルが醸し出す空気はもう今までに見たことがないものだった。
 
なるほど、先に公開された地域のバレエファンが皆激賞するわけだ。
「今世紀の重要舞台の1つ」と仰る方にも納得。
ラストチャンス、札幌と仙台で今日から21日まで。