11:02 着信…

11:05 着信…


仕事中に、まっきーとおかんから

立て続けに着信。


ちょうどカフェがオープンした時間。



カフェで事故か…?

それとも怜旺…?!


いつも、だいたいカフェの電話がつながらないとか、

エスプレッソマシンが調子悪いとか、

そんな電話が多いのに、

今回はなぜかイヤな予感がしていた。



すぐに、折り返し出来ない状況だったので

目の前にいた弟に代わりに電話させる。


電話しながらみるみると顔色が変わる弟。

血相を変えて、今すぐ折り返し電話を掛けろと言う。



「やばい、やばい…怜旺が…」


「はやく…はやく電話掛けたほうがいいよ!」



どうやらイヤな予感が当たってしまったようだ…。


心の準備を整えて、折り返しの電話を掛ける。

まっきーは出ない…。

おかんに掛ける…。


表現し様の無い声で一生懸命に

今の状況を伝えてくれた。


どうやら、眠っていたはずの怜旺が

カフェのオープン準備中に目を覚ましたらしく、

動き回ってベッドから落ちてしまったらしい。


ちょうど、6ヶ月が過ぎた頃から

ゴロゴロと寝返りが素早くなって、

脚力も強くなってハイハイしそうな

感じになってきた矢先だった。


寝室に戻ると、ベッドの上に怜旺がいない…。

よく見ると、布団ごとベッドの下の狭い場所に

挟まるようにして落ちていたらしい。


慌てて抱き上げた時には、

既にぐったりとしていて、

こんにゃくのよう。


目は上に上がってしまっていて、

白目をむいている…。

呼吸が止まってしまっている。


そして、身体も冷たくなっていて

血色の悪い紫色に変色している。


頭には大量の汗。

そして、布団にはビッショリと少し大きめの

シミのようなものが出来ていた。

呼吸が出来なくて、何か吐いたのだろうか…。



まっきーは、そんな状態の怜旺を抱えたまま

叫びながら、カフェにいたおかんを呼びに行った。


すぐに、救急車を呼ぶように言われたが

気が動転していて何番に掛けたらいいかも

わからなくて、110番に掛けようとしていたそうだ。


その間、怜旺はおかんの腕に預けられた。

こんな小さな赤ちゃんに、人工呼吸して良いのかもわからない…。

とりあえず、胸のあたりを必死にさすってやると、

小さく息を吹き返した!


苦しそうに…

不規則に…

小さく…

小刻みに呼吸し始める。