とあるご夫婦がおりました。結婚してそろそろ四半世紀を迎えようかというカップルで、子どもはもう成人しています。


このカップルが結婚した当初や、子どもが生まれた頃は夫側が私と近い部署にいたので、時々家族の話もしていたのですが、その頃はとても仲睦まじくほのぼのしていたと思う。


ほどなくして別部署になり、その夫はあれよあれよという間に出世街道まっしぐら。

社内だけじゃなく、社外との交遊関係も広く、私も出先でいろんな人に会ったけど、時々彼を知る人がいて、それが1人や2人ではない。しかも、「こんなジャンルにも知り合いいたの⁉️」というような、彼のイメージとは程遠い分野の人とも知り合いということが分かったりして、改めて幅広いなあと驚いたのでした。


そして、最近、彼の妻が亡くなりました。


あまりにも急なことで驚きましたが、もっと驚いたのは、彼らは夫婦仲が険悪で、離婚間近だったとか…😅


これ、彼に近い部署の人はみんな知っていて、なんなら社外の人も一定数知っていた「周知の事実」。知らないのは私だけ⁉️と言っても過言じゃないぐらい有名な話だったそうな。


そしていよいよ離婚まで秒読みか⁉️のタイミングで、妻が亡くなりました。


彼が喪主となり葬儀等もろもろ済ませていましたが、これはこれで、どうなんだろう。


冷えきっていたとは言え、亡くなった時はまだ形の上では夫婦であり家族なんだからそうなるのは自然だし、異論はありません。事情を知っている人は複雑な気持ちがすると思うけど。


でもね。


先に逝ったほうの妻としてはどうなんだろう?


離婚したいぐらい険悪な夫から見送られることになるって……


離婚前に亡くなってしまったので、戸籍上もそのまま嫌いな夫の配偶者のままだし。


どうにもできないことなのかもしれないし、そもそももう妻は亡くなっているんだから是も非もないとは思うけれど、私がもし妻の立場だったらどう思うかな。


やはり元気なうちに先々のことも考えとかないといけないのかな。


私らしい最期についてもぼちぼち考えねば、という年齢になったということですね。そりゃ平均寿命から見たらまだまだな年齢だけど、人生いつ何が起こるか分からんということを目の当たりにすると、やっぱり考えるよね。