再度山(ふたたびさん)から下山。新神戸駅をめざす。
山々の緑は、今が盛りと言わんばかりに、川と一緒にキラキラと輝いていました。
時刻は午前9時が近く、すれ違う人がかなり多くなりました。
登山者やジョギング、キャンプ?など、みんなそれぞれ再度山登山コースを楽しんでいました。
僕はすでに4時間歩いていて、少々疲れていました。以前は何時間歩いても、何ともなかったのになぁ。
登山道はときどき車道と繋がったりします。
それなのに、どうしてわざわざ歩くのだろうと考えました。車でも景色は十分に楽しめるのに。
再度山山頂の付近には駐車場があり、いとも簡単に行かれます。
でも、山道を自分の足で踏みしめたい。
これは制作しているときの完成までの道のりと似ていて、ときには効率を無視して手間を楽しむことが「遊び」であり、それを多くの人が必要としているのだと思います。
横尾忠則さんが、「制作は遊びであることを、忘れてはいけない」と言っていました。
僕はこの言葉を、一生、心に留めておきます。
登山とよく似ています(遊びといっても危険はダメ、制作も登山も)。
貯水池からさらに下る。新神戸駅まで、まだしばらく歩きます。途中、布引の滝が見事でした。
大自然と比べて街はちっぽけなもの、などと言いたいところですが、やっぱり街は巨大でした。
特に画像の中心のビル!
遠くにあるのですが、あまりにデカくて、すぐ近くに見える。これは東大寺の南大門を中学生のときに見て、その大きさに心から驚いたのと同じ衝撃でした。
下山のとき、たくさんの人が登ってきました。
登山の装備をした人から軽装の人、ハンドバッグを持って犬と歩く人までいましたが、本当に難なく歩くことができる低山ハイクでした。
次に神戸へ行ったときも、必ず歩きたい山です。新神戸駅から往復するのもいいでしょう。
ときどき振り返って眺めた神戸の街は、朝日に照らされて光っていました。
僕にとって神戸の街は、オレンジ色の街です。