わざわざ歩くこと オレンジ色の街 | 桜井ケンイチのデキゴコロ~陶・造形作家の日々

桜井ケンイチのデキゴコロ~陶・造形作家の日々

陶・造形作家桜井ケンイチの出来心で書いたブログです。美味しいもの、旅で出会ったひと、作家としての生活、このようなことを紹介できたらと思います。趣味はゲストハウスの旅、車中泊の旅、低山ハイク。





再度山(ふたたびさん)から下山。新神戸駅をめざす。

山々の緑は、今が盛りと言わんばかりに、川と一緒にキラキラと輝いていました。



時刻は午前9時が近く、すれ違う人がかなり多くなりました。

登山者やジョギング、キャンプ?など、みんなそれぞれ再度山登山コースを楽しんでいました。

僕はすでに4時間歩いていて、少々疲れていました。以前は何時間歩いても、何ともなかったのになぁ。


(布引貯水池)

登山道はときどき車道と繋がったりします。

それなのに、どうしてわざわざ歩くのだろうと考えました。車でも景色は十分に楽しめるのに。

再度山山頂の付近には駐車場があり、いとも簡単に行かれます。

でも、山道を自分の足で踏みしめたい。



これは制作しているときの完成までの道のりと似ていて、ときには効率を無視して手間を楽しむことが「遊び」であり、それを多くの人が必要としているのだと思います。

横尾忠則さんが、「制作は遊びであることを、忘れてはいけない」と言っていました。

僕はこの言葉を、一生、心に留めておきます。

登山とよく似ています(遊びといっても危険はダメ、制作も登山も)。


(布引貯水池ダム)


貯水池からさらに下る。新神戸駅まで、まだしばらく歩きます。途中、布引の滝が見事でした。



突然、神戸の街が見えました。大きい! ハッとさせられました。

大自然と比べて街はちっぽけなもの、などと言いたいところですが、やっぱり街は巨大でした。

特に画像の中心のビル!

遠くにあるのですが、あまりにデカくて、すぐ近くに見える。これは東大寺の南大門を中学生のときに見て、その大きさに心から驚いたのと同じ衝撃でした。



川で遊ぶ少年たち。このあと数分で新神戸駅に無事に到着しました。午前10時でした。


下山のとき、たくさんの人が登ってきました。

登山の装備をした人から軽装の人、ハンドバッグを持って犬と歩く人までいましたが、本当に難なく歩くことができる低山ハイクでした。

次に神戸へ行ったときも、必ず歩きたい山です。新神戸駅から往復するのもいいでしょう。


ときどき振り返って眺めた神戸の街は、朝日に照らされて光っていました。

僕にとって神戸の街は、オレンジ色の街です。