棟方志功展 木版画 | 桜井ケンイチのデキゴコロ~陶・造形作家の日々

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陶・造形作家桜井ケンイチの出来心で書いたブログです。美味しいもの、旅で出会ったひと、作家としての生活、このようなことを紹介できたらと思います。趣味はゲストハウスの旅、車中泊の旅、低山ハイク。






東京国立近代美術館へ、棟方志功展を観に行ってきました。

地下鉄東西線の竹橋駅1b出口をあがって、皇居のお堀を渡ってすぐのところにあります。

久しぶりの都内、冬物のジャンバーを着ていると、10月とはちがう匂いがしている気がしました。



まずは新橋駅でうどんを食べて腹ごしらえ。ラーメン屋を探していてたら、そのうどん屋が目に止まりました。

立ち食いなのに値段は700円ほど、人の出入りが多い。

これはきっとうまいんだと思い、天ぷらうどんを食べたらやはりうまかった!

鶏の天ぷらが大きくて、つゆの出汁が強く効いていました。

「おにやんま」という店で、烏森口から歩いて3分です。






東京国立近代美術館に着きました。



最終日だからでしょうか、混んでるー。


そして外国人が多い。


日本人も老若男女、様々な人たちが観ていました。ひとりで来ている学生もいました。

子供たちも熱心に観ていました。日本の将来は明るいな。







木版画の、パリッとした表現は良いなぁ。

流暢でなくカクカクとしたアウトライン、グラデーションのない白か黒だけのハッキリとした強さ、かたい意思を感じます。

こんな風に生きることができたら。





紙に精一杯の表現。繋いだ紙が多少ずれても、棟方志功は気にしなかったようです。

貼る貝殻をあと1ミリ大きくすればよかった、などと悔やむ自分があほらしくなる。





棟方志功は1903年青森県青森市生まれ、尋常小学校を出て家業の鍛治屋を手伝い、のちに地方裁判所弁護士控所の給士をしながら絵を勉強しました。

ゴッホに影響を受けました。「わだばゴッホになる」という言葉はよく知られています。

油絵を描いていましたが、1926年に川上澄生の版画と出会い、版画に取り組むようになりました。1975年沒(東京美術 もっと知りたい棟方志功 より)。




観る人に、「きっと自分にも何か芸術ができるんじゃないか?」という、勇気を与えてくれます。





フランス人の女性二人組が、それぞれの作品を観ながらずっと話していました。

かなり小声だったので別にうるさかったわけではありませんが、よく話すことがあるなというくらい、会話がとぎれません。

話したいことが溢れてくるのは、僕にとってはうらやましい。

それだけ感想が出てくるとは。




紙に目一杯大きく描く棟方志功のように、うちの窯にギリギリ入るほど大きな動物を作ってみよう。