この一か月何があったのか 序章~紛争勃発~ | メキシコ料理生活~あ夏そ~

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そうですね~。

話すと長くなるので躊躇していたのですが、やっとこさ書く決心がつきました。


結論からいうとですね

クビになりました。

何をって?仕事をです。

いやはや、いとも簡単にクビを切るもんですよね。私はやめようと思っていて、クビ宣告をされた時も、「残してください」と懇願しなかったのだから、仕方ないです。辞めてしまったものはしょうがないのです。

何がきっかけかと言いますと、やはり給料の面です。それもプロピーナ(チップ)の問題です。以前、記事にしました通り、プロピーナの分配問題はメキシコのレストランでは付き物なのです。うちの場合、従業員全員で均等に分配していたプロピーナをホールスタッフとキッチンスタッフで7:3で分けようと言いだしたのが発端でした。第一次プロピーナ紛争です。ここテストに出ます。

その後、プロピーナ改案の言いだしっぺのホールスタッフが辞め。シェフ(チャット)が辞め、私がその仕事を継いだ後も、私の給料も変わらず、アントリンとフェデリコには残業代が払われておらず、そのことについてオーナーに問いただして

私「残業代を払わなければ、二人とも定時に帰ってしまいますよ」
  「私に払われている残業代も一日約14ペソです」
  「こんなんじゃ、残業できません」

もうぶっちゃけて私の給料もすべて暴露しますが、残業代は14ペソです。日当です。何時間残業しようが14ペソです。私の基本給は2000ペソ/14日でした。

これが月に18000ペソ(オアハカではまずありえない)くらいもらえて、残業代が出ないというのなら我慢もできます(それでも日本の給料に比べたら安いですけど)。しかし、この薄給で残業代も極薄ではモチベーションも上がりません。もともと、シェフがいなくなった時点で、私のモチベーションが上がることなどなかったのですけれども。

そして決め手となったのは、従業員に何も知らさずに、プロピーナから1000ペソを天引きしていたことでした。私はおろか従業員は誰も知りませんでした。仕事に慣れているとお客さんの数や食べたもので、プロピーナはこのぐらいかなというのがわかるのですが、それがやけに少なかったので、詳細を確認したら天引きされていました。第二次プロピーナ戦争勃発です。

この天引きの味噌は、どれだけ総プロピーナが少なかろうが1000ペソ一律で引かれるところです。スタッフがもらうべきだったプロピーナをオーナー側がスタッフ以上にもらっていたという状況が生まれたのです。

この件をキッチンスタッフ三人でオーナーを問い詰めたところ

オーナー「その話はもう去年に済んだはずだ」
      「プロピーナに関してそう頻繁にシステムを変えたくないんだよ」
      「12月まではシステムは変えないから」

私「でもここにいる誰も知らなかったんですよ」
  「それは問題ではないんですか」
  「そもそも何のための1000ペソなんですか」

オ「それはパラ女(パラグアイ女オーナー)がホール統括して働いているから」
 「彼女の分のプロピーナだ」
 
この時、私たちキッチンスタッフ3人の総意はパラ女がホール統括するぐらいなら、いない方がマシというものだったので、口の立つアントリンが代弁者となっていたのですが、私が口を滑らせて

私「いやパラ女が統括するくらいだったら、ほかにホールチーフを雇ってください」

これが、オーナーの逆鱗にダイレクトアタック。まだお客さんがいたのにもかかわらず、逆上してしまい、こうなってはお話になりません。しまいにはワインの瓶を振りかざす始末です。私は内心あきれながら「やれるもんならやってみやがれ」と思っていたのですが、アントリンが機転を利かせてとっておきの冗談を言ってくれたので、何事もなく済みました。結局、プロピーナに関してはハゲテルがイタリアから帰ってきてからもう一度話そうということになって、その日はお開きに。

今回は長いのでこの辺で。

次回に続く!

お楽しみに。