行かなかった話です。
いやー行けなかったんですよ。
3時にお店の入口でアントリンとフェデリコと待ち合わせしていたので、早めに掃除、買い物を済ませて2時半には準備万端。よし!行くぞ!と家を出発しました。
出発して3分ほど走ったころでしょうか。
カチッ!
ん?
おおおぉ。チェーンが切れてる。チェーンって切れるんですね。まぁ、お店まではすぐそこなので、とりあえず待ち合わせ場所に行きます。
結局のところ、メキシコでは当たり前なので気にするときりがないのですが、アントリンはドタキャンです。まぁ、しょうがない。フェデリコがビートルで迎えに来てくれると言っていたので、待っていると、確かに来ました。でも至って普通のビートルです。自転車を運ぶので、屋根に荷台の付いてるやつかなっと思ってたんですが、普通のビートルでした。ま、前後輪外せばビートルの後部座席にも何とか入るので問題なしです。
↑77年製のビートル 長生きですね
↑かなり窮屈に収まっております
と、とりあえずチェーンが切れてしまったので、取り付けることにします。部品屋さんで40ペソでチェーンを購入して、整備屋さんで取り付けてもらいました。
↑遠出する前に切れてよかった・・のかな
この時点で時刻はすでに4時半です。これでは滝を見に行くのは無理です。しかしフェデリコの勧めもあり、彼の家でいろいろ自転車をいじってみようということになりました。フェデリコ的には私の自転車があまりにも汚いので、ただ単に洗いたかったのだとか。
↑犬が出迎え かなりデカイです
↑庭広すぎ・・・
庭が広すぎです。左上に移ってるのが、フェデリコが以前経営していたレストランなのだそうです。ちなみに、カメラを構えている私の後ろにも、同じくらいの面積の庭が広がっています。普通にサッカーとかできますね。
しばらくすると、フェデリコのお父さんが現れました。
フェデ父「よく来たね、あなたがフェデの上司ですか」
私「いえいえ、上司などと大それたものではありません」
と、こんなやり取りはなかったわけですけど・・・。本当は
フェデ父「君かロードバイク乗っている日本人っていうのは」
私「はい、乗り始めたばっかりですけど」
フェデ父「フェデも昔よく乗っていてね。いろいろあるから見ていってくれ」
「これは私の自転車なんだけど、どうだい?」
「かっこいいだろう」
「君の背丈にその自転車はちょっと小さいな」
「こっちのフレームなんか君にぴったしだぞ」
「これはツール・ド・フランスを実際に走ったフレームなんだ」
親父も自転車マニアだった!
↑フェデ父の愛車
↑ツールに出たというフレーム 新聞紙でくるんであった・・
↑個性的なカラーリングですなぁ
↑こちらのエンブレムが車体前方についていたのだそうで
聞いてもいないのに、どこからともなく自転車を引っ張り出してきます。おまけにツール・ド・フランスを走ったといういわくつきの一品まで出してきました。なんでそんなものあんたが持っているんだ、という突っ込みはさておき、フェデ父はとてもいい人でした。そうこうしているうちに、フェデが何か持ってきました。スペイン語で「サパティージャZapatilla」、日本語ではビンディングシューズというようですね。ペダルと自転車シューズを固定するものです。
フェデ「こいつを付ければさ、全然疲れ方が違うんだよ」
「とにかく試してみればわかるから」
私「おおぉ、さすが元プロ」
フェデ「15年も前の話だよ」
というわけで、ビンディングペダルに付け替え、シューズも借りて、フェデの家の裏にあるまっすぐな道で練習することになりました。
↑ペダルを付け替えてくれています
↑デコボコもあまりないし、練習にはもってこい?
↑あの山に滝があるんかな・・・
ビンディングペダルの感触を確かめ、しばらく走ってから、自転車を洗うことに。
↑洗剤とブラシでガシガシ洗っていきます
↑仕上げは高水圧洗浄機でブラシの届かないところを洗います
↑綺麗になりました
↑帰りは暗くなったので、ビートルで送ってもらいました。
滝は来週に持越しです。