今朝もみーちゃん、私が寝てるところに、「おはよー」を言いに来てくれました。
人間の病人と同じで、朝は元気なんですよね。
この後、みーちゃんはひたすら寝ていて、このブログを書いている今も、懸命に生きようとしています。
生き物は必ず死ぬ。
猫と人間とでは寿命が全然違うけど、でも人間も必ず死ぬ。
必ず死ぬのに、なんで生まれてくるのでしょうね。
死を待つだけとなったみーちゃんの荒くなった息遣いを聞いていると、どうしても生と死について考えてしまいます。
この世でどんなに金を稼ぎ、大富豪になったり、地位を得たりしても、あの世には持って帰れない。
持って帰れるのは、経験・思い出だけ。
そうか。
私たちは経験する為に、思い出を作る為に生まれてきたんだ。
私は自分が作る舞台もそうですが、見る側の時も、舞台も映画も、
『何をしたか』『何が起こったか』というストーリーがメインのものより、
『登場人物がどう感じたか』『感情』『想い』の方に重きを置いているものが好きです。
だからきっと、私の人生劇場も、『何をしたか』より『どう感じたか』を経験する為に生まれてきたのだと思います。
失敗も、挫折も、別れも、悲しいことも、苦しいことも、不安も、恐れも、これも経験。
さて、今日の夜のレッスン、私はお休みさせていただくことにしました。
代わりに、雄輔さんがレッスンしに来てくださいます。
雄輔さんはここ最近の公演ではレギュラーのように毎回出てくださってので、生徒たちとも馴染みがあります。
今日のクラスの生徒たちはとは、皆、知り合い。
安心、安心。
代教というと、私がいつも教えていることを代わりに教えるという印象があるかもしれませんが、雄輔さんの代教にはそれは望んでません。
レッスン内容は、雄輔さんにお任せしています。
今日のクラスは、ソロで踊るような生徒たちのクラスなので、
私から振付を習う。
言われたことを覚えて、
言われた通りに踊ってみる。
というところから一歩深いところに進んで、
既に習ったいくつもある振付をどう踊るか。
そのベースとなる
フラメンコを踊る上での大事なことは何か。
そういったことを、雄輔さんから教えてもらったらいいのではないかと思ってます。
パルマとかコンパスとか、そういう根源的なところからアプローチって、長い年月を経てじわじわと効いてくる。
生徒さんたちにとっては、『振付をいくつも習っても習得できないもの』を学ぶ良い機会になると思います。
雄輔さん、急なお願いにも関わらず、どうもありがとうございます。
生徒さんたち、ご心配をおかけしております。
ご理解くださいまして、ありがとうございます。
最期、みーちゃんを独りぼっちにさせたくないという、私のわがままを聞いてくださって、皆さん、本当にありがとうございます。